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No Rare

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テイストの挑戦

「コンセプトを考えずにカスタムを作ることはない。考えて考えて、とことん考え抜く。それはオレにとって呼吸をするみたいなもので、体の芯まで染み付いている。でも辛いなんて思ったことは一度もない。考えることを、むしろ楽しんでいる」。そう切り出したテイスト代表、河内山智。百戦錬磨の氏ならではのアプローチから生み出されたカスタムマシンをここに紹介しよう。

 

コンセプトはレアパーツを排した「ノーレア」だという。つまり社外ナックルヘッドモーターを使い、ワンオフ&汎用パーツで車両を組み上げ、昨今の「ナックルヘッド=レア」という風潮に一石を投じるという狙いが隠されている。排気量1520ccのS&Sスーパーストックナックルヘッドをニッケルメッキが施されたVツイン製フレームに、4SPEEDミッションとともに搭載。パワーユニットにはEキャブ、アルミ製のビレットエンドが配されたワンオフマフラー、さらに2インチのBDLオープンキットが組み込まれている。分割タンクはキャブレターサイドがフューエル、プライマリーサイドがオイルタンクとなっている。オイルタンクにはデザイン的アイコンともなるシュラウドを設置。もちろんオイルの冷却効果も期待できる機能パーツである。アルミの鋳造シートカウルとワンオフのシートスプリングも見逃せないディテイルだ。1200S用の39mmフロントフォークにF19/R18インチのミスミ製5スターホイール&スタビライザーを装着。ローターも同じくミスミ製のW10、キャリパーにはF/Rともにブレンボ製4POTが取り付けられている。

 

あえてペイントを施さなかったのはベアメタルの質感を追求したかったから、カスタムビルダーというよりも、いちクリエイターでありたいと作り手は語る。「大切なのは未完でも魅力的なこと。カスタムに100%はないし、満足はないと思っている。そこに答えはないし、ゴールもない」。新しいことをクリエイトしたいというテイストの挑戦は続く。

 

Machine Detail Check!

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    砲弾型のヘッドライトに装着されるアルミ製のバイザーはBOX形状に製作されている。造型への飽くなき探求から、このフォルムを選択。

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    右がガソリン、左がオイルタンクとなっている。オイルタンクにはデザイン的アクセントにもなるクーラー用のシュラウドを設置。

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    アルミの鋳造シートカウルをワンオフのシートスプリングを介し装着。タンクとのバランス、さらに全体のスタイリングを考え製作されている。

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    ミスミ製の5スタービレットホイールにW10ローター、ブレンボ4POTキャリパーをダブルで装着。フォークは1200S用39mmをチョイス。

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    排気量1520cc、ローコンプ仕様のS&Sスーパーストックナックルヘッドを搭載。「ノーレアパーツ」のキモとなるパワーユニットである。

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    リアホイールも、同じくミスミ製5スターを装着している。ニッケルメッキフレームの鈍い輝き、さらにビレット製マフラーエンドにも注目。

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    プライマリーはBDL製の2インチオープンキットを装着。荒々しいこの造型により、ベアメタルのエクステリアとうまく調和が計られている。

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    百戦錬磨のテイスト代表、河内山智。曰く「オレはね、カスタムビルダーというより、いちクリエイターでありたいといつも思っている……」。

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    現在製作中の1960年式パンヘッドチョッパー。フォルムはここに紹介しているナックルを受け継いでいるがコンセプトは然に非ず。完成の暁には紹介予定。