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TRAD LINE

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トラディショナル、かつ革新的

1952年式FLをベースとしたロナーセイジのトラッドラインとも言うべきスタンダードなチョッパー。ポリッシュされたパンモーターを純正リジッドフレームに搭載したF21/R16インチのオーセンティックな車両である。ロナーセイジのフルコースとも言える緻密なカスタムペイントを含め、あくまでもチョッパーの王道たるスタンダードなマシンである。ロナーセイジと言えば、まずこのフォルムのカスタムマシンをイメージすることも多いだろう。

 

しかしこの車両にはロナーセイジならではの緻密な計算が、そこかしこに隠されている。まずはスチールの無垢棒を使用し、ラグで組まれたシッシーバーに注目。フェンダーストラットを兼ねるこのシッシーバーのマウント部はL字型に製作され回転が防止されている。VLタイプのテールライトの配線は中通しとされ、ナンバーサポートも設置。さらにマウントの高さが抑えられたライザーと一体型のステンポリッシュ製エイプハンガー、フレームのダウンチューブのラインに合わせて成型されたスポーツスタータンクやエンド部にフィンが配されたオイルタンクなど、細かな箇所に気を配りトータルでのバランスが考えられている。これがロナーセイジの仕事なのだ。

 

ポリッシュされたクランクケースのパンモーターは、ストックながらもEキャブ&オリジナルマッシュルームカバー、さらにMCD製プッシュロッドカバーにS&Sオイルポンプを装着し、点火系はモーリス製マグに換装されている。マフラーには前出のシッシーバーとのバランスを考え、アップスイープのトランペットタイプをチョイス。さらにこの車両最大の見せ場は、ロナーセイジとしては初の試みとなるタンクサイドシフトである。ビレット製の有機的なエンジンハンガーを起点に取り付けられたハンドシフトはベアリングにこだわり、極めてスムースな動きを見せる。メーターブラケットとの調和も申し分なし。そしてこの造型美である。複雑に絡み合うこのラインにこそ、作り手の拘りが凝縮されている。ロナーセイジのトラディショナルとは、 “伝統的” という意味に止まらず、そこには “革新的” という意味も含まれている。

 

Machine Detail Check!

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    フューエルタンクのワイズとスプリングフォークに合わせて製作されたステンポリッシュのエイプハンガーバー。オリジナルの積み革グリップにも注目したい。

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    パープルベースにバリケイテッドリーフ、ゴールドピンライン、グリーンラップでアクセントが加えられたカスタムペイント。ストーンペイントも圧巻。

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    フレームラインに沿って取り回されたアップスイープマフラー。シートはオーナー持ち込みのオールドコインカンパニー製カービングシートを装着。

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    ステンレスビレット製のタンクサイドシフト。そのタッチもさることながら、ブラスベースの積み革シフトノブの上質な質感はH-Dパーツの範疇を超えている。

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    エンド部にフィンがあしらわれたワンオフ製オイルタンク。緻密な鈑金作業によりフィニッシュされたオンリーワン。芸術的なカスタムペイントも見所である。

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    定番のシッシーバーであるが、ロナーセイジの手に掛かれば、ご覧のように革新的な造型となる。寸分の隙もなく、徹底的に考え抜かれたディテイルだ。

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    ロナーカスタム定番セットアップのオリジナルクラッチドームにハーフガードタイプのベルトガードで非常に見応えのあるプライマリーサイドを形成している。

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    美しく磨き上げられた1952年式パンモーター。ビレット製のマッシュルームカバーは、もはやロナーセイジカスタムの顔とも言える存在となっている。

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    オリジナルのアルミビレット製フォワードコントロール。ステップ&ペグはアルミとブラスのコンビネーションで、どこか “和” のテイストを醸し出している。