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カスタムの完成度

黒を貴重とした外装にブラックアウトされたEVOスポーツモーターが同系色ながらも存在感を主張するストリートロッド。手掛けたのは神戸に居を構えるRUDE RODだ。地元で開催されるニューオーダーショーでの緻密に作り込まれたツインカムに代表される高年式のカスタムマシンを記憶に留めている方も多いはず。店主、榊和道が作り出すマシンは、一見するとストックモデル然とした車両が多いと思われるが、然に非ず。均整の取れたスタイリングと徹底的に作り込まれたディテイルにより全体を見事にまとめ上げているがゆえのイメージであろう。

 

ここに紹介するカスタムのコンセプトは「STREET」。アメリカの片田舎のナイトレースに出場しているようなストリートロッドがイメージソースとなっている。オーダーは完全にお任せだったのでRUDE RODのカラーが反映されたソリッドなマシンを目指し、作業は進められた。作り手が最もこだわったのはフューエルタンクからフレームへのラインである。

 

ストックのピーナッツタンクをベースにモディファイされたタンクの容量は約5.5L。実用性を鑑みれば、6Lは欲しいところであったが、スタイリング上の泣き所であるコイルをタンク裏に収納するため、やむなくこの容量となった。カスタム構築において、すべてを手に入れることは不可能と言わざるを得ない。明確に優先順位を決めてプランを練ることが何よりも必要となる。つまりこの車両においては0.5L分のガソリンを犠牲にしても、スタイリングを優先したわけだ。タイトに絞り込まれたローマウントのティアドロップタンクはフレームメインチューブへの流れを最大限考慮して後部はハメ込み式とされ、マウントボルトは排除されている。

 

 

リアフェンダーはアイアンスポーツ用に手を加え装着。ワンオフのタックロールシートは前出のフューエルタンクからの流れをスポイルしないようシートレールのラインに沿って成型されている。スタイリングの要となる足周りはF19/R16インチのセッティングにリジッドバーがセットされ、前後2.5インチのローダウンが施されている。これら前後の大幅なローダウンにタイトな外装が加わり、視覚的にも驚くほどコンパクトに仕上げられている。国産250ccクラスのフォルムながらも違和感など微塵も感じられない。冒頭で述べた通り、RUDE ROD榊和道が作り出す車両は、それほどまでに完成度が高い。

 

Machine Detail Check!

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    GUIDE社製のスポットを流用したヘッドライト。若干内側にオフセットし、ほどよい凝縮感が演出されている。GUIDE社のプレートもいい状態で残っている。

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    ナイス!モーターサイクルのXRバーを加工し、ライザーと一体で製作されたハンドルバー。ブレーキレバー&マスターは定番のグリメカ製が装着されている。

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    フレームへの流れにこだわり、タンクのマウントはリア部でハメ込み、フロント側2点で固定されている。タンクキャップはIK WORKS製をモディファイ。

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    リアエンドを限りなくシンプルに見せるべくスチール製のリジッドバーを設置。そのダイレクトな乗り味は、ストリートロッドのコンセプトに合致したもの。

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    シートレールとサイドカバーのバランスを考えて製作されたタックロールシート。シンプルなフォルムであるが、トータルでのマッチングが考え抜かれたもの。

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    ストックの883モーターにS&Sショーティ& IK WORKSのビレット製ファンネルを装備。入念なセッティングにより、パフォーマンスアップが計られている。

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    サイドマウントのナンバー下部に設置されたオーナー持ち込みのオールドテールライト。このミニマルなデザインは、やはりオールドパーツならではのもの。

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    マフラーはサンダーヘッダーをモディファイ。フロントのエキパイは理想のフォルムを求めてワンオフ製作されている。ブラックアウトされ、精悍な印象に。

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    純正のキャストホイールはリム部のみを残しブラックアウト。ブレーキはあえてシングルディスク化され、キャリパーには純正4POTが取り付けられている。