episode.01

「一期一会(いちごいちえ)」の巻

皆さま初めまして。
このたび縁あって、このエッセイに参加させて頂くことになりました山口と申します。「何でも思いつくまま書いてくれれば良いので……」というお言葉に甘えさせて頂き、とりとめのない馬鹿話などを綴ってゆきたいと思っておりますので、しばらくの間お付き合い願えれば幸いでございます。以後、お見知り置き宜しくお願いいたします。

 

 

さて、とりあえずの一発目は、このエッセイ最初の執筆にあたり「一期一会(いちごいちえ)」について僕の超個人的な見解をば綴ってゆきたいと思います。この言葉。もとは山上宗治という茶人が記したというのが最初だと言うことですが、現在でいう「いつやるの? 今でしょ、今!」。なんて~のも同意だと言えるのでしょうね。

 

つまり、安土桃山時代の茶人が記した言葉は、2013年の現代でも不変であるということに他なりません。千利休が切り開いた茶道の極意は「人の世の儚(はかな)さ、時の移ろいの儚さ」を儀式化したものではないかと僕は解釈しているのであります。「たとえ今は会うことが出来たとしても明日は会えないかもしれない。この一瞬の先はどんなことが待ち受けているのか誰しも知ることが出来ない。だからこそ、この一瞬の出会いを大切にし、全身全霊をかけて人をもてなす心でなければならない」。なるほど、命をかけて戦場を駆け巡り、一寸先は自分の命はどうなるのかわからないという戦国武将に、茶道が広く流布され愛されたというのが納得できますね。

ところで、なぜ僕がこんなことを書いているかと言いますと、たいへん個人的なことで恐縮ではありますが、実は結婚いたしまして……。その披露宴パーティーを去る6月1日に行ったわけです。で、頼まれていた写真スライドショーを何とかバっくれよーとしていたのですが、やっぱりやってくれないと困るということで、急遽パーティー前日の夜を徹して渋々始めたわけです。

 

写真スライドショーは二人の記録写真を綴ったものでありまして、昔の写真を引っ張り出して並べたのですが、見ているうちに、赤ん坊の自分がだんだん歳を重ねジジイ化して行くのであります。写真で並べると赤ん坊が一瞬でジジイになってしまします。「はぁ……何と人生の儚いことか……。このまえ生まれたと思ったら、もう死に近づいている……」。そ~~んな、おセンチな気分に浸っちゃったのであります。

 

人の一生なんてほんの一瞬の出来事であるということをシミジミと実感する僕でありました。て~ことは、この生きている、生かされている一瞬、一瞬を徹底的に楽しまなくてはなりません。人は楽しむことをするために生まれてくるのだと僕は信じます。そして僕の最も楽しい時間というのは、親しい人々と過ごす楽しいひと時に変えられるものなどあり得ません。

 

さらに「楽しむ」ということは、自分に「正直」でないと心の底から「楽しむ」ことなど出来ないのであります。自分に「正直」であるということは、「ねたみ」「うらみ」「ひがみ」「やっかみ」……等のネガティブ要素が存在しない世界ということであります。たとえ他人を欺いて自分だけが得をし、そんなお金で豪遊しようとも、ちっとも楽しくなんかないのであります。なぜなら、表面上は楽しくとも、自分の心に嘘をついているという負い目があるからです。

 

なーんて事を思いつつ、「あっ! 河内山さんやジャンタを誘うの忘れてた!!」と反省してももう遅い自分が居たりして……。自分自身が本当に楽しむために正直に生きるということを選択し、実践してゆこうと日々努力している僕でありました。ということで長くなってしまいましたが、次回は簡潔にまとめたいと思っておりますので、どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

 

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CHOP STICK CHOPPERS
住所■東京都豊島区西巣鴨2-22-8-1F
電話■03-3910-8065
休日■木曜日
URL■www.zerochop.com

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チョップスティックチョッパーズ

山口和俊 Kazu Yamaguchi

東京の下町、西巣鴨に居を構えるチョッパー屋の主、カズヤマグチ。愛車は30年来の付き合いになる1941ELナックルヘッド。店名のCHOP STICKという名前の由来は日本人に馴染みの深い「箸」から取ったものだ。

 

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