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episode.02

Super Hero
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息子がいる、戦隊ヒーローに夢中のお年頃だ。いつの時代もヒーローたちは子供のロマン。自身もかつてはそうだったはず……。しかし純粋な心を失い、汚れた大人になってしまった今、奴らが掲げる正義とやらは、”ただの悪徳商法やんけ” と気が付く。

 

放送開始の頃はメンバー五人で、各戦士は色で区別されている。ストーリーに沿った各戦士の武器がおもちゃとして販売され、子供たちは好きな色の武器を”ひとつだけよ” と親に買ってもらう。それは大概がレッドだ。しかし話の進行と共に敵が次第に強くなり苦戦を強いられていく。最終的に “みんなの力をひとつにしよう” などともっともらしいことを言い、全ての色の武器を合体させ最強の必殺技が炸裂。それを見た子供たちも、もちろん大興奮!!

 

ここらへんでどこの家庭も必ずある問題が勃発する。同じく汚れた大人の皆様なら、もうお分かりですよね? 最初に “ひとつだけよ” と買ってもらった武器だけでは “地球の平和は守れない” と子供たちは主張し、全ての色の武器を買い揃えない家の親は、悪の手先へ成り下がることになる。”悪” とはもう口を聞かないと子供たちは心を閉ざし、親子の確執が生まれ、幸せだった家庭は崩壊……。

 

──おいおい地球の平和より、まずは家庭の平和だろ?

 

大義名分を振りかざし、全国の子供たちに大量の武器を売りつけるなよ。驚愕のファッキン戦隊ヒーロー、テメーらの思うツボになんかなるもんか。最強の武器を売りにするなんて、それじゃまるで何処かの将軍様がやってることと同じじゃないのか?

 

いや、ちょっと待て。ここはいったん大人の事情を捨て、思い出してみよう。あの頃の純粋でキレイな心を……。やはり “ヒーロー=カッコいい” から憧れる訳で、バイクだってカッコいいから憧れる訳だ。”ヒーロー=カッコいい=バイク” というアルゴリズムを経て、バイクを自在に操り、悪の組織に立ち向かう正真正銘の正義の味方 “仮面ライダー1号” を息子に見せてみた。これがとっても高反応。恐ろしいはずのショッカー怪人も何故か高評価。戦闘も2輪車攻撃以外は、ほぼ肉弾戦なので武器を売りつけられる心配もない。今まではバイク自体に興味を示さなかった我が息子がサイクロン号の登場に “カッケー” と歓喜の声。しまいには “パパもサイクロン号みたいな、カッコいいバイク作れば~” とガチでダメ出し。

 

確かにサイクロン号はカッコいい。ロケットカウルはボーイズにとって永遠のあこがれ。きっとロケットカウルを付けたバイクを作ればヒーローになれるはず。”スポーツスター=ロケットカウル” の案を幾度となく思いつき挑戦しようとするのだが、やはりそのハードルは高い。

 

バイクは、楽しい。汚れちまった大人でも純粋でキレイな心をとり戻せる唯一無二の乗り物だ。この快適で便利な現代社会の中、キックオンリーに乗ってる大人。クールビズでクールにビジネスしながらスレ違うバイクを意識しちゃう大人。飲み会でスピードオーバーの数値をちょっぴり盛って話しちゃう大人。ピュアな気持ちを大切に、いつまでもカッコよくいたいものだ。

 

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