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episode.05

Yokohama HCS
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すっかり年末の空気になって来た今日この頃。例年の如くYokohama HCSの準備で忙しくなっている。MOONEYES主催の世界が認めるCAR & MOTORCYCLEのカスタムショー。日本の日常では、なかなかお目にかかれない海外ゲストビルダーのショーバイクや国内外のハイエンドなカスタム車両の数々が出展。今年は20回目の開催ということで盛り上がる事間違い無し。レジェンド化は必須だろう。

 

実はこのHCSシーズンになると必ず頭をよぎるキーワードがある。何を隠そう、それは “美味しんぼ” だ。もちろん “美味しんぼ” とは、散髪屋の片隅に、代書屋の片隅に、歯医者の待合にゴルゴと並び鎮座しているあの漫画。自分で購入したことは一度も無いが、何故か記憶に刷り込まれているあの漫画。”究極VS至高” を掲げ、熱い心と創意工夫でメニュー考案する山岡さんと、最高の食材を最高のレシピで調理する海原雄山が料理バトルするというあの漫画。

 

今から5年前、2006年のHCSでMOD CHOPPERというカスタムバイクを出展した。自身の歴史を刻む為か、ビルダーとしてのエゴの為か、何かに取り憑かれた如く夜な夜な体を粉にして造り上げた。そのおかげか、数百台のエントリーバイクの中で最高の一台となる “Best Of Show Motorcycle” という称号を貰う事が出来た。選ばれたことに喜びと幸せを感じ、多くの激励や称賛も頂け、国内外何十社のメディアが取材をしてくれた。まさに “至高=この上なく優れている、最高” のカスタムバイク。さあこれで千客万来だ、忙しくなるぞ、鳴り止まぬ問合せの電話にメールサーバはダウン寸前か……。

 

それは束の間の夢だった。オーダーなんて一件も来ない、閑古鳥が鳴く日々だった。通常業務の車検や軽整備、ライトカスタムなどの依頼は逆にめっきり減ってしまった。パーツ交換だけなんて敷居が高くて頼めない、車検だけなんて恐れ多くて頼めない、そんな声が耳に入って来た。町のハーレーショップにとって “至高” はマイナスイメージだったのだ。

 

しかし一発屋と言われたくない一心で翌2007年のHCSでも至高のカスタムMOD CHOPPER続編を出展。これまた多くの称賛を頂き、2年連続で “Best Of Show Motorcycle” を受賞。もちろんその瞬間はとても嬉しかった……が、やはり電話もメールも来なかった。目的を達成したにも関わらず空虚感だけが残り、満たされない感覚に苦しんだ。

 

あぁ山岡さん、”そこらの一杯飲み屋 > フランス料理屋” というアルゴリズムは本当に成り立つのか?? 思わず “美味しんぼ” に向かって問いただした。

 

ワイン片手にフォアグラつまむのはそりゃ最高だろう、でもそれが毎日だとどうなんだ。皆様が求めているのはもっと現実的で身近なバイク、人馬一体となって光輝くバイク、日本の日常に上手く溶け込み末永く楽しめるバイク。そういうカスタムこそ考案すべきじゃないか。各々のスタイルにピタッと似合う、各々の為の “究極=物事を突き詰める、極める” カスタムオーダー。好み、体型、使うシーン、乗り方、乗り味、予算、オーナーに合わせて造り上げたバイクはより一層輝くはずだ。

 

今年のHCSではカスタムスポーツスターを8台出展予定。例えるなら全てが懐かしいお袋の味のような、究極のリアリティ溢れるバイクばかり。沢山のフラッシュを浴びるハイエンドなショーカーやショーバイクには程遠いカスタムだけど、来場者の皆様には必ず楽しんで頂けるという自信がある。それこそが過去の経験から導き出した “山岡メソッド”。

 

会場で高級フランス料理にゲップが出そうになったら是非ヒデモーターサイクルのブースへ足をお運びください。スタッフ一同心よりお待ちしております。

 

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