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episode.05

風邪

久し振りに風邪を引いてしまった。と言っても年に一回ぐらいは引いているんだけどね(多分)。先々週ぐらいだったかな、夜になってなんとなく喉が少し痛くなってきて、朝起きてみるとその痛みが喉全体に広がってきた。夕方になると唾を飲み込む事がしんどくなってきて、家にあった喉に吹き付ける薬をスプレーで直接かけても痛みはなかなか和らいでくれない。だんだん食べるのもしんどくなって我慢をしながら飲み込むようになってくると同時に、少しづつ味音痴になってくるんだな。つまんないよね。そのうち鼻水が出るようになってくるともう大変、ちょっと下を向いただけで鼻水がどんどん出てくる。

 

個人差はあるけど風邪薬を飲んでも、症状はある程度行くとこまでは行くみたい。昔、小学校の頃、風邪を引いてすぐ熱を出すもんだからお袋に手を引かれて近所のお医者さんによく行ったな。其処は開業医で扉を開けると独特の匂いがする場所だった。アルコールの匂いとかほかの匂いも混じっていた。靴を脱いでスリッパに履き替えて板の間を歩いて行くとシューっと音をたてながら独特の匂いがするガスストーブが燃えていた。その頃はほとんどの家では炬燵で練炭の時代だったので、あかあかと燃えるガスストーブがものめずらしくていつまでも見ていたような気がする。

 

その先生は少し年配の女医さんでいつも少し長めのきれいな白衣を着てニコニコ笑いながら僕の左腕の付け根辺りに真っ直ぐに注射を打ってくる。そして小さな正方形に切ってある絆創膏をペタリと張って「はい、おわり」と言う。これがまた痛いんだな。つい顔を背けて力が入ってしまう。先生がいつも「はい、ちからを抜いて」と言っていた。そして苦い薬をよく飲んだな。皆さん風邪にはくれぐれも気を付けましょう。

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