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episode.12

偉大なる草レース

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朝、時刻は4時前。この季節はまだまだ暗い。携帯のアラームに起こされる。おお寒い! 満点の星空が今日一日の天気を約束してくれる。テイストオブツクバ「神楽月の陣」で今日はこれから筑波サーキットに行く。東の空が青白く滲んで来た首都高速を筑波へと向かう。さすがに車も少ない、やはり朝は気持ちが良いなあ。谷和原ICを降りて国道294号を暫く北上すると稲刈りの済んだ田んぼの向こうからオレンジ色の太陽が昇って来る。少し乾いた田んぼを見るとうっすらと霜が降りているのがわかる。太陽を背に受け鬼怒川の橋を渡るとき川面から1~2mの高さに横に白く棚引いている物が見えた。川霧だ。運がよければ風のない冷え込んだ朝、出会える。

 

もうすぐサーキット。今日のレースは80年代のバイクを中心とした12種類のレースがある。僕が初めてレースを撮ったのが1976年だからちょうど合致する。これだけ長い期間レースを撮っていても今回はなぜかわくわくするものがあった。懐かしいバイクに逢えるからか。6月の「皐月の陣」も撮影に行ったけど今回はどんなバイクが走るんだろうか、と前日、初めて筑波サーキットのWEBでエントリーリストを開いて見た。エントリー台数はなんと255台。ビックマルチのZ1、Z2、1000J、ZEPHYR1100、CB750F、CB900F、FZ750、XJR1300、GSX1100Sカタナ、GSF1200S。400ccがFZR、XJ400、CB400F、VFR、FX、ZEPHYR。そして2ストロークがRZV500R、RG500Γ、NS400R、RZ250R、R1-Z、TZR250、NS250Rとまだまだある。どのバイクも一世を風靡した名車ばかり。

 

パドックをぶらぶら歩いてみると70年~80年にかけてこんなにも様々なバイクが市販されていたんだと思うとついついシャッターを押してしまう。マルチシリンダーで空冷で鉄フレームで二本サスですね。また集合管の音が良いんだよね。ライオンが吠えている感じ。チャンバーの中から懐かしい2ストロークのオイルの焼ける匂いがしてくる。これから30年前のバイクが激しいバトルを展開してくれると思うだけでも待ちきれない。今日は夕陽まで撮れそう。

 

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