episode.15

BORN FREE

朝5時前、寝ぼけ眼でモーテルの部屋のカーテンを開けても外の景色はまだ昨日の夜と変わらない暗さ。早々ベットから起き上がりBOSSに足を突っ込む。時差ボケの為か、何が何だかわからないけどBOSSを履いて一歩踏み出すとコーヒーを飲んだように体が目覚めて来る。2歩、3歩踏み出すとBOSSに「こらしっかり歩け、背骨を真っ直ぐに」と言われているみたいで頭のてっぺんまで目覚めて来る。東の空がうっすら明るくなって来る。今日はBORN FREEだ。

 

 

編集長と一緒に対面のガススタンドでサンドイッチと温かいコーヒーと冷たいドリンクを買って来る。そしてクーラーボックス用の氷も(アメリカのガススタンドはほとんどの場合、当たり前のようにコンビニがある。例えばampmとか)。今、アメリカのガソリンもレギュラーで1ガロン(約3.8リットル)約$4だ。V8に乗ってる人達には少し高いかな。ホットバイクチームはロングビーチの少し南にある405号線沿いにあるモーテル6に宿泊。日本から運んで来たピンクローター号のナイス岡田さんも一緒だ。Uホールのレンタカー(アメリカの引っ越し専門のレンタカーの業者)にナックルを積んで早々405号線を南に走る。ようやく陽射しがあたる頃、BORN FREEの会場に着く。

 

LAのダウンタウン辺りからだと405号線を南下、1時間位走ってフリーウエイを降りて東に向かって左手にIrvine Lakeが見える。少しわかりずらいが左手の細い道を入って行くと緑がきれいな大きな公園がある。まだ太陽が昇り始めたばかりなので夜露をたっぷり含んだ草が心地いい。3、4人の人達がテントをたたんでいた。ここでテントを張って一晩過ごしたら気持ちが良いだろうな。ゆっくりと影が短くなって夏の強い陽射しが戻って来る。岡田さんのピンクローター号からも気持ちの良い音が聞こえて来る。36年のナックルだから何十年振りかで故郷に帰ってアメリカのガソリンを入れて走った。嬉しいだろうね。キャブもアメリカの空気を吸って、タイヤもアメリカの大地を感じて嬉しいだろうね。一番嬉しいのはピンクローター号を持って行こうと思った岡田さんだろうな。

 

ピンクローター号はとっても人気があったよ。多くの人が「My dream」と言っていた。2万人とも3万人とも言われる入場者数。最期の最期までスケボーを横にくくりつけてケツを滑らせて遊んでいたスポーツスターのおにいちゃんもかっこ良かったな。

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写真師

磯部 孝夫

HBJ創刊以来のメインカメラマン磯部孝夫。マン島取材では毎年10日間以上も現地の友人宅にホームステイするという、まさに里帰り。1981年より通うデイトナではメインストリートの混沌とした魅力に魅せられたという1949年生まれの御年62才。
URL■www.isobetakao.com