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episode.07

いつの時代も懐古ロマン
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おっと、またオレの番!? このコラム、アッと言う間に回ってくるのだ。ガキん頃の “夏休みの宿題” ヨロシク、 まだ時間があると油断してのケツカッチン……は進歩なし(苦笑)。

 

今回は、ハーレー独特の世界観を書いてみよう。この仕事に携わり約30年、運良く潰れもせずに数多くのモデルを取り扱ってきたが、新旧含めてハーレー自体がこんなに支持され普及するとは思わなかった。トラ、モトグ、他のメーカーを選んでいたら、たぶんTASTEはなかったはず……(苦笑)。

 

オレが初めて手にしたのは1979年のFXSローライダー。当然エボリューションも出ておらず、ましてやTC-88 、V-RODなんぞ想像すらしていない。そんなショベル一色の時代、ついつい話しに出てたのが「何処々にナックルがあるみたい、ボロだけど……」、「あのジジイ、パン売らないかなあ~20万円ぐらいで……」、「◯◯自動車裏の陸王知ってる!?」、「アーリーショベルってイイよなあ~下がパンだから……」、「リジッドに載せかえて、アイツ捕まったぞ!(マジです)」、「XR750って、ホンダも勝てないらしい……スゲ~えな!」、「パウコ・ジャマーじゃなく、74スプリンガーが欲しいなあ」、「45WLのだったらあるらしいぞ、何処が違うんだろう?」……etc.

 

てな感じで情報も乏しく知識も少なく、ハーレー人口のほとんどはハーレー会(HOGではなく)のオッサンがメインで、残りがチョッパー思考のワタシ達……。まあハーレー会のオッサンたちは、とにかく電飾で飾り立ててパレードで目立ちたい一心。「◯ん百万円かけた……」とか、このセンスは別物として、”先祖返り指向” は今も昔も同じこと(笑)。

 

そんなこんなで憧れた最もレアなXR-750なんて、好き過ぎて “XR-750レプリカキット” をリリースしてしまった! 21世紀の今の日本、「なんでもあります、揃えます」が基本となり、その昔の都市伝説みたいな環境とは違い、カスタムショップは全国津々浦々にあるし、リペアを中心としたサービスもパーツの開発等の水準も本国に負けないレベルで充実してるのが現実。SEMBAさんなんて、極上ヴィンテージで世界的に有名だし、ある意味天国(!?)。ヤフオクまで入れるとエラいこっちゃ!

 

カスタムも例外ではなく、キックに始まりリジッドフレームにスプリンガーハンドチェンジ(ジョッキーを含む)にフットクラッチ……インジェクションよりキャブ車がイイとかワルいとか。確実に扱い辛くして楽しんでるし、ハンドルバーなんか人間工学まるで無視の逆関節まである。カラダ直撃ダイレクト、生きてる実感仕様ってことだ(笑)。

 

メーカーの企業努力は何処吹く風で、品質・仕様が安定すればあえてソレを崩したり、不便にしたりで個性を追求したいもんかもネ。約110年もの歴史あるメーカーが繰り出した時代の1ページを自分の愛車に織り込みたい気持ちもよく解る。カスタムの源流もそこにあるし、いつの時代もそうだった。

 

生産性/ECO/安全性はモチロンだが、もっと現行車がほんとの意味でバイクとして面白ければいいのだが……。あっ、その微妙な勘所が、オレの仕事だった! 因に、このワタシは元気なバッテリーとセルスタートが大好きです。嫌っと言うほどキックを踏んできたもんで(笑)。壊れにくい車両とメーカー保証も有り難い。壊れて何度も押しに押した過去を思うと……(笑)。

 

先祖返りは自己責任だもんな!

 

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