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episode.10

どちらも絶対 “Spirit of Speed!”

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この6月に2週間チョイ、初めてのイギリスに行って来た。なんせ歴史のある国故、見どころ満載なのは言う迄もなく、なかでも機会があれば一度現車を見たかったマシンがここイギリスに展示されてることを思い出し探してみた。滞在していたオックスフォードからわりと近い約80マイル程のコヴェントリーの “Coventry Transport Museum ” にお目当ての “Thrust SSC ” は常設展示されていた。

 

その “Thrust SSC ” とは……Super Sonic Car。イギリスで設計・製作されたジェットエンジン搭載の自動車。開発には、リチャード・ノベルを中心とした数人が携わり、1997年10月15日、アメリカ合衆国ネバダ州ブラックロックにおいて時速1,227.985km(時速763マイル)の自動車速度記録を打ち立てた。つまりマッハ1.016という世界で初めて “音速” を超える公式記録を残した。

 

どんな人が操縦した!? もちろん気になるだろ! イギリス空軍中佐アンディー・グリーンなる人が務めたらしい。やっぱり戦闘機パイロットが当然適任なんだろうな(納得)。なんせイギリス戦闘機F-4K/M、つまりファントムと同じロールスロイス製ジェットエンジン2基搭載してるワケだから速度感覚もエンジン特性もドラッグレーサーやF-1とも間違い無く違うだろうし……。名誉あることだとしても乗りこなせる人間は限られて当然。

 

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非常に無責任な思い込みと感想になるのだが、?4.99で購入した同ミュージアムのパンフレットにある “Thrust” の透し図と現車を見るかぎり、オレ的にはF-1をはじめとするモータースポーツマシンとの設計とは当然違い(特に足周りをはじめとする動力系の在り方等)、至ってシンプルに見えてしまう。勿論、音速を狙うからにはソニックブーム(衝撃波)や空力特性などに耐える、高強度な設計と共に直進安定性など、計算され尽くしているワケだけど……。

 

「ワタシがコイツを作りました……」ってな感じに見えなくもないドヤ顔でのショットの時(マジ苦笑)、ふとアタマを過ったのが、愛車 “Spike” をいじりたおし一体となって、誰とでは無く自分自身の目的と目標を持ち挑戦し続ける木村信也だった。キャスティングを寝かしたVLスプリンガーに16インチのエイボン、ジェットエンジンではなく、知り尽くしたナックルのキャブを2個にしたり、1個に戻したり……。理にかなったとはとても言えないクルマのエキマニ改の重いマフラーエンドなどなど。

 

「理念と美学の燃調」をセッティングとし、ひたすらトライ&エラー&トライで叩き出した118マイル(時速189km)は、ほんと賞賛の価値ありだと思う(考えてみてくれ、現行の自動車ですら180kmでリミッターが設定されてる訳で、あの大地を分身 “Spike” に身体を預けての189km……、理解出来るよネ)。

 

本人曰く「125マイル(時速200km)を目指し、クラスを1340ccにして更にトライしたい」と。ジェットエンジン2基で全長16.5mの “Thrust” と戦後間もないOHVエンジンに2.3mという車体のバイク “Spike” は、確実に同一線上にあるロマンに思える。 2008年10月から “Bloodhound SSC” プロジェクト始動でマッハ1.3(最高時速1600km)を目指し、2013年には、アタック走行実現が視野に入ったと言う。がしかし……オレ的には、これからどんな超音速が記録されるより、いつの日か「へへっ、125マイル出ましたよ!」って、Shinya からの一報が、嬉しいだろうな(笑顔)!

 

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