episode.18

初心を忘れぬプロフェッショナルで居ないとネ!
チャリンコでは未完成でも大人になれば Digger作れたから、まあ良しとしよう

 

あっという間にオレの番!? HBJ.com成田の連絡が怖い今日この頃(苦笑)。さ~てと今回は、ナニをここで書けばいいんだろう……(ん~~ん)。そうだ! 最近では「カスタムビルダーさん」って偉業を成す凄い人みたいに思われがち……(マジ!?)。そしてこのワタクシもそうらしいので私事ではありますが、そのルーツとやらを今回のネタに決定! オレの過去コラムを見てくれると分かるように、幼き頃のプラモデル等が今のきっかけになっているのだが、実際に「乗れるモノ」「乗れて走れたモノ」について話してみよう。

 

1969年前後は、まだ小学生の高学年だからカブを始めとする動力の付いた乗り物は乗れる筈も無く、身近にあるのはチャリンコ。姉貴の影響で「イージーライダー 」を見てたし、万博当時(1970年)には、まちがいなく「チョッパー 」ってモノが流行り出していた。もちろん「ハーレー」をベースになんていうのは映画の中でのスーパーマシン。でえ、オレはと言うと、当然チャリンコがベースとなるのだ。近所の「くず屋」にボロい自転車を集めた「百円自転車」というコーナー(!?)があって、そこで仕入れた大人用と子供用の間くらいのママチャリをベースに改造プランがアタマをよぎった。「これでチョッパーが作れる!」。(このワクワク感は、今も変わらずオレの「初心」で、今も尚、原動力)

 

当時売られていたチャリ用イーグルバーやバナナシートは使わず、「もっとリアルに……」と、ガキながらこう思ったからには後には引けず、くず屋のちょい先にあった鉄工所のオッサンに話し協力を仰いだ。 「そこの鉄の棒、こんぐらいの長さで、ここにこんな風に付けて(溶接)もらえませんか!? ビール3本(ギャラ)で……(笑)」。そのオヤジさん、快く「え?ぞ!」。このときのアークの青い光と煙の臭いは、タバコのそれより大人の世界をガキのオレに焼き付けた。

 

まあ職人というか工員は仕事が早い……「こんくらいでイイのか!?」。流石は鉄工所のオヤジ。手荒だけど「心意気」丸出しでなんとかカタチに……。アークのスパーク見過ぎと煙の中に浮かぶチョッパー「らしき」シルエットとガテンなオヤジさんの笑顔がとても嬉しかった(懐)。鉄工所を後に押しながら電信柱3本目を曲がり、初めて跨がったチョッパー!

 

感動の一瞬(天にも昇る想い……)。

 

 

イージーライダーでキャプテンアメリカ(ピーターフォンダ)が、時計を投げ捨て走り出すシーンそのまま……ペダルに力を込め漕ぎ出す12歳のオレ。ふらふらと前進したその時「グニャッ!」。とほほ……である(涙)。僅か12?3メートルの「自由への旅」が音を立てて崩れ、不自由となった……。少年智が、ヒラメキという「思いつき」と現実とのギャップを知ることが出来た瞬間だった。この時、将来カスタムビルダーとやらの職業につくと決心なんてする訳も無いし、そんなお仕事があるとも思えない世の中だった 、ハハハ。

 

後日談だが曲がったフォークをなんとか戻し、ビール1本で追加の棒を溶接。そこにチャリの変速用ワイヤーを括り付け、もう片方をフレームに……。「ピンッ」と張ったワイヤーが、フォークを支え曲りに耐え、ふらふらは変わらずとも「走るワ、走る」。クリーニング屋の蒸気を見ながら緩くコーナーリング……「グニャッ!」……(没)。ひねり曲がったフォークを力任せに戻した時に……「ポキッ!」。小6の夏、蝉の声を聴きながら「金属疲労」とやらを経験した。

 

こんなワタクシが成人した後、カスタムビルダーと呼ばれているらしい。本人的には、ただただクリエイターとして生きてるつもりなのに……(笑顔)。この仕事30年以上続けてるってことは、やっぱ PROかも……へへヘ。このPROって響きに酔うだけじゃ「お先真っ暗」間違いなし! 今も尚「ドキドキ♪ ワクワク♪」しなきゃ「剣」は、すぐに錆びてしまうから……。

 

 

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TASTE CONCEPT MOTOR CYCLE
住所■東京都八王子市川町244-286
電話■0426-52-5491
URL■www.taste-concept-mc.com

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テイストコンセプトモーターサイクル

河内山 智 Akira Kouchiyama

百戦錬磨のテイスト、河内山智。1958年式の御年52才。ハーレーで言えばデュオグライドのファーストイヤーモデルといったところか。楽しいことが大の好物で、遊んでいるときにアイデアが生まれるという。

 

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