episode.23

XR1200、国内外トライする者無く……
ここ日本、東京でTASTE XR1200TTとなり登場
もしかして TTリアルモデルは「世界初!?」

2009年デビューしたてのXR1200の現車を見た時「なんでXRって名付けたの!?」って思ったのが第一印象。甲高でやたらとデカく重い(そのパワーもため息一つ……)。このコラムでも書いたXR750を知ってるだけに、そのギャップがどうにもこうにも埋まらないのだ。

そして純レーサーであるXR750が現実的でなかった頃、1983~84年にXR1000が登場した時にはこの限定モデルが欲しくてたまらなかったのに……。つまりXR1200は「残念の極み」って心底思った。あまり売れてる気配もなくディーラーさん以外で見かけることも少なく一時忘れていたのだが……。

「もしオレがこのイジリにくいXR1200でアプローチするとしたら……」悩む事無くきっぱりダートラスタイルは捨て、XRTTを現代に登場させると決めていた。つまりXR1200TTは、構想約4年、実に製作「寝ずの約2ヶ月」でカタチにしたのだ。

とりあえず、うすらデカさの要因、タンクとシートカウルを外さないことにはヤル気さえも起きないので迷わずポイッ!! デカさは変わらずともこれでヤル気スイッチがON!

最初に決めた事。
その1/出来るだけ車体を構成するノーマル部分&パーツは活かし残す。
その2/XR1200の特長でもあるエアーダクトは必須。
その3/ぶっとくゴツいスイングアームも全体のアクセントになるよう仕向ける。

不自然でない明確なコンセプト。
その1/H-Dの歴史的存在のストーリーを融合。XR1200=KRTT、XRTT。
その2/インジェクション時代の利点の追求。吸排気&フルコンでのセッティング。
その3/スケール感を活かした説得力ある各部のディティールの製作等。

まあずらずらと上げたものの、つまり一目見たときの「オーラ 」が勝負ってこと……。言葉にすればすべて簡単そうに聞こえるが、終始罠と難関だらけがXR1200。TTファイバータンクカバーはシビアな採寸後、軽いシュミレートで質量を把握し、本番ワンオフ。約12L弱、フューエルポンプ内蔵のアルミ・インナータンクを製作しつつラバー&グローメットで安定、固定を目指す。XR750TTとはほど遠いゴツさを誇るフレーム故、高さ・幅・長さをワンサイズUPし、自然なアール(曲面)でボリューム感を意識してアルミを叩き出し、ワンオフシートカウル製作。これにより太いノーマル・スイングアームを同調させ、逆に効果的に処理。

BUELLのデュアルヘッドライトを使用したワンオフ・ハーフカウル内のメーターを始めとするレイアウトはカウルがフレーム固定故、落とし穴の連続……(苦)。勿論PROですから克服してますが……(面倒)。フルでの切れ込みを可能にしたのでハンドルロックOK! オレにしちゃあ珍しく細部の製作行程を話しましたが、まあワリと「ムズイ一台 」だったかな!?

最後にこのTASTE XR1200TTは、CAFE RACERなのです。街中でもサーキットでも魅力的な走りとスタイルが肝。ノーマル約54hpから約87hp(約33hp UP)で仙台Drag Games 7thに出走。結果は、なんとかメンツは立ったかなってとこ……(笑顔)。

因みにこのXR1200TTプロトタイプで得たノウハウを活かし、限定5台オーダー受けるかも……。気になる方は気楽にご一報下さい。「コマーシャルじゃん!(笑)」。そしてTASTEは今現在も面白きモノをカタチにしてっから乞うご期待、へへ。

 

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TASTE CONCEPT MOTOR CYCLE
住所■東京都八王子市川町244-286
電話■0426-52-5491
URL■www.taste-concept-mc.com

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テイストコンセプトモーターサイクル

河内山 智 Akira Kouchiyama

百戦錬磨のテイスト、河内山智。1958年式の御年52才。ハーレーで言えばデュオグライドのファーストイヤーモデルといったところか。楽しいことが大の好物で、遊んでいるときにアイデアが生まれるという。

 

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