メイン画像

episode.08

慣らし運転
写真 写真 写真 写真

前回に引き続いて、オートバイの基本中の基本である慣らし運転について書こうと思います。今回は具体的な慣らし運転の内容に触れていきます。メニューとしては、1/エンジンン・クラッチ・ミッション各部の角を取り、引っかかりなどをなくす。2/摺動部分のアタリのキツイ部分を慣らす。3/回転部パーツのセンターを出す。4/通常の洗浄などでは取れない内部の洗浄が挙げられます。ちなみにオーバーホールやチューニングでの基本とは、パーツを新品に換える事ではなく、洗浄・エッジの処理・回転部のセンター出し・面出しといったアタリ付けの基本を延々とする事なのです。車体に関しても同じなのですが、たぶん皆さんが興味があるのはエンジン&ミッションなので今回は省きます。

 

では実際の慣らし運転ですが、僕は1000キロを基準としています。またその1000キロを3ステップに分けて行います。まず最初の100キロはエンジンの中でも一番過酷なシリンダーとピストン周りの初期慣らしです。その他のパーツも過酷ではありますが、何よりも完全なオイルフローではないこの部位は、特に初期の稼働には注意が必要です。1度に100キロ走るのではなく、走ってはエンジンを冷ます、という行程を数回に分けて行います。この時ストップ&ゴーを出来るだけ避け、エンジンに負荷のかからない回転数(2000~2500回転)で走行します。回転は低すぎでも駄目です!

 

ミッションやクラッチの慣らしは100キロ以降で取るので最初はあまりシフトチェンジはしなくてもいいと思います。それよりも負荷をかけないで“スー”と走ってください。また少しだけ回転の上下を付けてください。気温も考えたい所で、真夏の昼間などや極端に気温の低い時は避けるべきです。熱い日は分かるが、寒いのはヒートしなくていいのでは? と思われるでしょうが、回転/摺動部分のパーツにはクリアランスという物が存在します。これは各パーツに膨張/収縮などがあるためで、必ず基準があり決められています。このためあまり寒いと回転もさほど上げない初期の慣らし中では、温度が上がらず適正なクリアランスを維持できない為です。ちなみに暖気運転とはオイルの循環とこのクリアランスを作る意味も含まれています。

 

100キロ走り終わればオイル交換(エンジン/フィルター)です。人によってはこの時に出たスラッジが程良い研磨効果で各部の角を取るからしなくていいという方もいますが、僕は他の考えも有りますのでここで交換します。

 

では今回はこの辺りで終了です。続きは次回の“慣らし運転/其の参”で説明します。お楽しみに。

 

バナー