取材協力/Harley-Davidson Japan

ローライダー、再び

2013年モデルのラインナップを最後に日本のカタログから姿を消していたローライダー。ウィリー・Gのデザインにより1977年に登場した初代FXSローライダーはファクトリーカスタム不屈の名車としてハーレーヒストリーに名が刻まれている。1971年に発表されたFXスーパーグライドの流れを汲んだローライダーは当時からカスタムシーンで絶大な支持を得ていた。以後1993年にはダイナフレームをベースにEVOモーターを搭載したFXDLローライダーが登場し、その後ツインカムローライダーへとその系譜は受け継がれてきた。

 

ここに紹介する2015年モデルのローライダーは、ショベルヘッド時代の1979年式FXSローライダーをイメージソースに製作されている。当時のイメージカラーであったシルバー?ブラックのカラーリングとデザインも復刻。初代ローライダーのアイコン的なディテイルと言える2in1マフラーもオリジナルに近いイメージで製作されている。ヘッドライトバイザーも然り。ブラックリンクル塗装のメーターダッシュに二連で装備されるメーターも初代ローライダー譲りのディテイルである。

 

スタイリングだけではない。新しいローライダーの特出すべきポイントは、ライダーの体型に合わせて簡単に調整することができるライディングポジションにある。オリジナルライザーにより、最大60.9mmの調整ができるハンドルバーと取り外しが可能なシートのランバーパッドにより着座位置を前後に38.1mm調整可能。これらのセッティングでベストなポジションを探ることができる。さらにハンドルバーとグリップがミリバーと見間違えるほどスリムになり、大幅に操作性が向上している。2015年度版のローライダーは初代ローライダーの単なる焼き直しなどではなく、確実に進化を遂げて今の時代を反映した無二のマシンに仕上げられている。

 

久しく廃止されていたヘッドライトバイザーが新デザインとなって復活。やはりローライダーにバイザーはハズせない。

ライザーとハンドルの角度で最大60.9mmの調整ができるバー。ハンドルを交換せずともベストなポジションに。

細くなり非常に握りやすくなったニューグリップ。操作性を大きく左右するグリップのリニューアルは嬉しい限り。

容量17.8Lのフューエルタンクには1979年式FXSローライダーをモチーフにしたペイントが施されている。

細かいポイントであるが、フューエルキャップにキーが付き、ガソリンの盗難対策として威力を発揮するだろう。

メーターダッシュの二連メーター化に伴い、イグニッションの位置をプライマリーサイドのエンジンVバンク間に移設。

排気量1,584ccのエアクールドツインカム96モーター。バッテリーボックスのLOW RIDERの文字が誇らしげである。

H-Dメダリオン付きのランバーパッドの脱着により、着座位置を前後に38.1mm調整可能なニューシート。

初代ローライダーのアイコンである通称ダイコンマフラーをモチーフに製作された2-into-1ハイフローエキゾースト。

SPEC DATA LOW RIDER FXDL

全長×全幅×全高:
2,345×905×1,185mm
ホイールベース:
1,630mm
最低地上高:
105mm
シート高:
680mm
車両重量:
311kg
エンジン型式:
エアクールドTwin Cam96
燃料供給型式:
インジェクション
排気量:
1,584cc
ボア×ストローク:
95.3×111.1mm
圧縮費:
9.2:1
最大トルク:
116Nm/3,500rpm
燃料タンク容量:
17.8L
フロントタイヤ:
100/90B19 M/C 57H
リアタイヤ:
160/70B17 M/C 73V
価格:
ビビッドブラック/209万円
モノトーンカラー/212万5,000円
ツートーンカラー/216万円
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