episode.03 1000の沈黙/其の弐

純正フレームの趣を残しつつ
徹底的にモールディング

今回の1000の沈黙/其の弐では、まずフレームの話しから進めよう。リアエンドにショック機能を持たない純正リジッドフレームを徹底的にモールディング。ステムやアクスル部のラグもスムースにモールディングされている。シートレールは板金にてスムージング。フューエルタンクからの流れるようなラインに注目していただきたい。ただしダウンチューブのサイドカーマウントやアクスルのタブ類はあえてカットせず、純正フレームの趣を残している。これは純正フレームベースのカスタムマシンだということを言いたいがための、僕のささやかなこだわり。フォークは伊国CERIANI OLD GPをフルポリッシュ。艶かしい造形のトリプルツリーがフロントエンド最大の見せ場となっている。このカタチが「最強」かと……。ハンドルクランプはアルミビレットのワンオフ。ハンドルバーはステンレスで製作し、オリジナル積み革グリップ/レバー/スイッチを装着している。フロントリムはMORAD製21 ×2・15 、リアは18×2・50 のAKRONTアルミリムが取付けられている。

マフラーサイド、斜め後ろからのフォルムがお気に入り。ハンドルバーからフューエルタンク、シート、リアフェンダーへの有機的な流れに注目していただきたい。

マフラーサイド、斜め後ろからのフォルムがお気に入り。ハンドルバーからフューエルタンク、シート、リアフェンダーへの有機的な流れに注目していただきたい。

 

ライトチューンが施された
パンヘッドユニット

パンヘッドモーターはストック排気量ながらもシフトン製ハイカム、圧縮比9:1のハイコンプピストン、ビッグバルブ加工が施され、高いポテンシャルを誇る。さらにS&Sショーティ、オリジナルマッシュルームカバー、ステンポリッシュのワンオフショートマフラーが装着されている。スロットがあしらわれたクラッチレリーズレバーもワンオフ。ジョッキーシフトはチタン削り出しのオリジナルで、ノブはグリップと同じ積み革によるものが取付けられている。そして何とも言えない造形のビレット製ミッドコントロールの圧倒的な存在感。ブレーキペダルはメカニカルドラムながらもリンクを介し、スムースな動きを実現。ディスクでも油圧ブレーキでもなく、メカニカルドラムに対応しているという点にこだわりが凝縮されているわけです。プライマリーベルトにはハーフガードを製作。その曲線もまた、オイルタンクに起因する一連の流れの中にある。チェーンガードも然り。では続きは、次回更新予定の「1000の沈黙/其の参」にて! まだまだこのネタ、引っ張ります。

ストック排気量ながらもライトチューンが施されたパンヘッドモーター。S&Sショーティにセットされたロナーオリジナルのマッシュルームカバーが絶品なのです!

ストック排気量ながらもライトチューンが施されたパンヘッドモーター。S&Sショーティにセットされたロナーオリジナルのマッシュルームカバーが絶品なのです!