episode 86 Ace Motorcycle

鉄と格闘する日々、
計り知れぬ改造愛

今期ニューオーダーショーでビルダーズチョイスを勝ち取ったAce Motorcycle。SPECIAL FEATURINGHBJ Movieで、徳山さんへのインタビューを掲載しているので見ていただいた方も多いと思う。

 

アワードを受賞した1969XLCHは素晴らしい出来だと心から思う。徳山さんは、なにも特別なことはしていない、いつも通りの車両とさらりと言うが、そのいつも通りのメニューがAceの場合は尋常ではない。ライトカスタムという意味合いではなく、かと言って目を奪うような派手なモディファイが加えられているわけでもない。しかしAceが作り出す車両は、徹底的に吟味された特別な存在だと思う。

 

ディテイルに拘り、その積み重ねが車両のスタイリングを構築している。重要なのはバランスであり、決してディテイルが主張することなく全体の調和が取れていることがAceの車両のキモである。結果、それが機能美に繋がっていく。

 

ハンドル形状やマフラーのライン、レバーひとつ取っても妥協なく理想の形を追い求めるストイックな姿勢。どの部分を見ても、Aceの車両はすごくやさしい形をしていると感じる。その原動力はバイクを愛することなんだと思う。徳山さんが作り出す車両には、やさしい愛が溢れている。

 

──すべては愛だと思う。

 

工場の床に座り込み、淡々と作業するビルダー徳山公俊。鉄を切り、叩き、そして繋ぎ合わせることで自らのイメージを具現化していくのだ。その工程をこの男は “改造” と呼ぶ。

ここで一句。
「改造も 必ず最後に 愛は勝つ」
少し字余り。