episode 95 ボツリヌストキシンと現実逃避

悪夢の交通事故から早8ヶ月
プチカスタムに夢を馳せ、現実逃避

未だ復活の兆しが見えないパンヘッド。保険の問題やらなんやかんやでかなり面倒なことになっており、修理が進められない状況にある。保険の問題さえクリアになれば、年内復活も夢じゃないんだが。

 

そろそろパンヘッドに乗りたいという禁断症状がピークに達しようとしている。そんなときは愛機のプチカスタムに夢を馳せ、どうにかバランスを保っている。復活の際は、少しだけハンドル形状を変えてみようとか、リアタイヤの交換とか、ボトックス注射を打ってみようとか、ボツリヌストキシンを注入してみようとか……そんな些細なプチ整形、もといプチカスタム。つまりは現実逃避である。

 

以前、大阪のトランプを取材で訪れたとき、店主の長岡さんからパンヘッドの事故見舞いとしてセリアーニ35mm用のダストブーツクランプをいただいた。リプレイス品であるがよく出来ている。今現在は汎用のホースバンドを使っているが、どうも色気が足りないような気がしていた。この「色気」というのはオートバイを含めた工業製品にとってとても重要であり、とくにカスタムバイクにとっては生命線だと僕は思っている。カメラなんかもそうだ。機能を含めた造型に色気があるか、ないかはとても重要であり、その色気こそが僕の物欲の原動力になっている。あくまでも個人的な見解であるが。

 

どうだろうか、このダストブーツクランプは? 無骨な造型の中に色気が潜んでいる、と僕は思っている。極々個人的な感想であるが。誰も気付かないであろう些細なプチカスタムだが、僕にとってはボツリヌストキシンの注入並みにその効果は大きい。儚い現実逃避であるが……。

 

ここで一句。
「ボトックス ボツリヌストキシン シワヲトル」
少し字余り