episode 113 厄祓い #02

水戸までたどり着けるのか?
撮影は? 帰りはどうする!?

守谷SAでカマロのバッテリーが鍾乳洞と化し、万事休すかと思われたが、ジャンプスタートでまさかのエンジン復活。不安は残るものの、こうなったら行けるところまで行ってやる、と水戸のシェイキンを目指し再び走りだした。少しでもバッテリーの負荷を抑えるためにカーステはOFF。気休めだとは分かっているが速度は抑え、いつでも路肩に停止できるよう左側車線を進む。

 

一番近いインターで高速を降り、カー用品店を探してバッテリーを交換した方がいいのだろうか? それともこのまま水戸まで行ってから探すか……。そこでシェイキンに電話で相談したところ、水戸インターの近くに某大手カー用品店があるとの情報をキャッチ。近場のインターで降りてもカー用品店がすぐに見つかるとも思えないので、ここまま水戸を目指すことにした。途中で止まればJAF呼んで撤収しかない。

音楽もなく黙々と走っていると悪いイメージが頭をよぎる。持病のイグニッション不良でエンジンが止まったら、再スタートは不可能だとか、バッテリーが爆発して炎上したら、すぐに逃げられるようにシートベルトは外しておいた方がいいのか、などなど。しかしエンジンはすこぶる絶好調。バッテリーの鍾乳洞化など微塵も感じさせない豪快な走りっぷりだ。

 

そうこうしているうち、あっけなく水戸インターに到着し、どうにかカー用品店に滑り込むことができた。これでひと安心と胸をなで下ろしたものの、適合するバッテリーが見当たらない。いろいろメーカーに問い合わせてもらい、欧州車用バッテリーが使えそうだということになったが、端子の位置が逆で取り付け不可。そのあと系列店を紹介してもらい行ってみたが適合するバッテリーの在庫はなし。さらにもう1店、別の大型カー用品店を当たってみたが答えは同じ。その間、エンジンは掛けっぱなし。やれやれ、これはおねだりの域を超えているぞ。

 

──こうなったら仕方がない。シェイキンの動画撮影をキャンセルするわけにはいかない。まずは撮影を済ませることを最優先し、帰りはジャンプスタートでエンジンを始動させて行けるところまで行こう。ダメだったら今度こそ本当にJAF呼んで撤収だ。そう腹を括ってシェイキンに到着し、いざ撮影と思いきや、何気なくカマロのタイヤを見たらホイールのセンターキャップがなくなっているではないか! 落としたか、しかもこのタイミングで……。まさに泣きっ面に蜂。しかし落ち込んでなんかいられない、さぁ撮影だ。

とんだ1日だったが、撮影は快調だった。そして不安を抱えた帰り道、さらに悪いイメージに頭を支配されつつもエンジンノンストップで奇跡の帰還を果たすことができた。今思えば、落っことしたセンターキャップが厄祓いとなり、無事に帰ってくることができたのではないか。多謝!!

 

数日後、新しいバッテリーに交換してカマロは完全復活。センターキャップもeBayで手に入れた。ちなみにバッテリーよりもセンターキャップの方が値が張った。なんともまぁ微妙なところである。

 

ここで一句。
「水戸へ行き センターキャップで 厄祓い」

少し字余り。