episode.146 本物を超える

RR渾身のRORUNHELMET L-1
その真価は被り心地にあり

神戸元町のロードランナーが社運をかけて製作したRORUNHELMET L-1。ロードランナーのLeeさんが20年近くのキャリアとなるビンテージヘルメット関連ビジネスの集大成として満を持してリリースされたヘルメットである。なんと構想5年、製作には3年近い月日を費やしたという、まさに渾身のプロダクツ。8年と言えば、ランドセルを背負った小学6年生が成人式を迎えるまでの年月に相当する。オリンピックで言えば2大会分、うるう年で換算すれば2回やってくる計算となる。「前々回のうるう年は何年だっけ?」。この質問に即答できる人はまずいないだろう。そもそもうるう年とは太陽暦で……地球の自転速度との……4で割り切れる……「閏」の……と呼ぶ。

 

話がずいぶんそれてしまったが、8年という月日はそれくらい長い年月なのだ。数年前にLeeさんからビンテージヘルメットの王様BELL 500-TXを指針に「本物を超える」というコンセプトでヘルメットを製作しているという話は聞いていたが、いよいよその夢が結実したわけだ。その辺りのLeeさんの思いは氏のコラムを参照していただくとして、ここではRORUNHELMET L-1に対する僕の極々個人的な思いをお伝えしたい。

 

 

BELLのヘルメットはR-TとSTAR120を愛用しているが、500-TXはまさに高嶺の花だった。いつかは……という漠然とした憧れは持っていたが、その価格に尻込みしていた。そんな中でのRORUNHELMET L-1の登場である。昨年末に神戸を訪れたとき、Leeさんにこのヘルメットの最終サンプルを見せてもらい、その出来のよさにひと目惚れ。しかし初回ロットのS/Mサイズ(56?58cm)はいかにも小さそうで、次回リリース予定のM/Lサイズ(58?60cm)を待つしかないか、なんて思っていたらLeeさんに、「騙されたと思ってそのS/Mのサンプルを被ってみて下さい」と言われ、これは無理だろうと思いながらストラップで両サイドを広げながら被ってみたら「スポッ!」。なんとジャストサイズ。ほんとに騙された。被れるんだ、このサイズで。しかも変なアタリもなく吸い付くようにフィットする。これなら走行風でヘルメットが持ち上げられることもないはずだ。そのミニマルな帽体からは考えられない目からウロコの快適な被り心地。気になる方は、騙されたと思って試着してみて欲しい。ほんとに騙されるから。

 

ここで一句。
「あっけなく スポッと入る コレほんと」
少し字足らず。

 

取材協力


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。