episode.157 ビレットマジック

パンヘッドにも違和感なく調和する
アルミビレットのミッドコントロール

2012年のあの悪夢の事故から早2年。幹線道路に飛び出してきたクルマを避け切れず、キャブレターサイドに転倒したためマフラーはもちろんのことキックペダル、ミッドコントロールなどに大きなダメージを受けた。当たり前のようにステップは折れ、コンクリートの破片がまるで粘土みたいにリアブレーキのリンクにのめり込んでいた。事故現場でこのダメージを目の当たりにしたときは、怒りよりも悲しみの感情が勝っていたことをよく覚えている。世界一美しいと自負していたミッドコントロールの変わり果てた姿はショッキングなものだった。

 

 

しかしそんな話はもう過去のこと。優美な曲線で構成されたミッドコントロールがつい先日復活したのだ。何度見ても、どこから見てもこの造形にはシビれる。とかく旧車には敬遠されがちなアルミビレットのミッドコントロールながらも、パンヘッドにまったく違和感なく調和している。この辺りのデザインセンスこそロナーセイジの真髄だ。

 

ここで一句。

「足を乗せ 無常の喜びを 噛み締める」
少し字余り。

 

取材協力
ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。