episode.162 ロナーセイジはステッカーを作らない

コレクターではないけれど
つい買ってしまうステッカー

ステッカー、デカール、シール。呼び方はいろいろあるが、ヘルメットなどにぺたっと貼る、例のアレである。しかし無造作にぺたっと貼って簡単に決まるのかというと、実際はそうではない。ステッカーの配置というのは、とんでもなく奥が深い。あくまでも個人的な見解ではあるが。

 

例えばヘルメットにぺたっと貼るとしよう。ここで問題になってくるのは、まずそのデザインだ。もちろん大きさや色も大事だが、そもそものデザインがそのヘルメットのイメージに合っているかどうかということを考える必要がある。異なるイメージのモノを合わせて新たな価値観を生み出すという高度なテクニックも存在するが、これは一筋縄ではいかないのであまりオススメできない。バー&シールドの横にご当地キティのぺたっと貼るやつは、どうひいき目に見てもミスマッチというほかない。まずはイメージを統一し、デザインを選ぶべきだ。

 

次に何枚ぺたっと貼るのかを考える必要がある。複数貼るのであれば、そのデザインの相性も検討しなければならない。大きさ、カタチ、カラーリングのバランスを考える。最後にそれらの配置である。ヘルメットという球体にどんな風に配置していくのかで仕上がりは大きく変わる。さらに言えば、考えに考え抜いた配置であったとしても、あたかも無造作にぺたぺたっと貼りましたというように見えたほうがより得点が高いと僕は思う。努力が見えたら大幅な減点を覚悟しなければならない。ぺたっと貼る例のアレを生かすも殺すもそのセンスがキモ。トータルですべてをデザインするという総合力が必要なのだ。

 

 

数カ月前にebayで水張りのぺたっと貼るやつを手に入れた。デザイン、大きさ、カラーリングともに僕のヘルメットのイメージにドンズバ。しかし未だに貼ることができていない。どうしても配置が決まらないのだ。僕はぺたっと貼るやつのコレクターではないが、いつか使いたいと思っているぺたっと貼るやつを山ほど持っている。正確に言えば、ただ貼れなくて溜まっているだけなのだが。ちなみにロナーセイジではぺたっと貼るやつを作ってはいない。なぜならば簡単にはぺたっとセンスよく貼れないから。貼れないのなら作る必要もないということなのだろう。

 

ここで一句。

「悩みます ぺたっと貼るやつ 貼れなくて」
少し字余り。

 


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。