episode.165 可愛すぎるメンズブラ

加速するメンズブラ市場
キーワードはラブリーかつチャーミング

「メンズブラ」なるものをご存知であろうか? なにやら巷では男性用ブラジャーをメンズブラと呼び密かなブームになっているという。女装家や、その近辺の特別な組合の方々が身に着けるのは本物の女性用ブラジャーで、メンズブラを愛用しているのはいたって普通の男性らしい。そもそもブラジャーとは女性のためのアンダーウエアであり、そのブラジャーにまるでトイレみたいに女性用とか男性用とかいう適合が存在するとは知らなかった。

 

そんな僕の根源的な疑問などお構いなしに時代は加速し続けている。メンズブラのリリース当初はシンプルかつスポーティーな、比較的男性が身に付けても違和感の少ないデザインを採用したブラが主流だったそうだが、最近はより女性的なデザインのメンズブラがブームになってると聞く。メンズブラ初期のトレンドについて「比較的男性が身に着けても違和感の少ないデザイン」という表現に少なからず違和感を感じる僕はきっと時代の波に乗り遅れているのだろう。とにかく最先端のメンズブラは女性らしいリボンやフリフリのレースをあしらったとてもラブリーなモノが主流になっている。

 

 

僕の知る限りという限定付きではあるが、メンズブラ愛好家の知り合いをどうしても思い当たらないので、なぜ一般的な男性がブラジャーを着けるに至るのかは想像する他ない。ある統計によると「女性の気持ちを理解するため」や「ブラジャーの着け心地に興味があったから」とか「日頃のストレスを発散するため」などの回答が目立っている。ブラジャーを身に着ければ女性の気持ちが手に取るように分かるようになり、さらに男には未知の領域であるブラジャーの着け心地を究明でき、おまけにストレスも発散できるとなればこんな素敵なことはない。

 

ちなみにメンズブラを購入する年齢層は年配の方が多いらしい。いわゆる中間管理職の人々だ。ニッポンを支えている人たちと言ってもいいだろう。想像して欲しい。アナタの斜め前に座っている係長が糊の効いたパリッとしたワイシャツの下にラブリーなメンズブラを身に着けている姿を。想像して欲しい。課長代理がフリルの付いた乙女チックなメンズブラを洗濯ネットに入れ、洗濯機の手洗いコースで洗っている姿を。想像してみて欲しい。いつも叱咤激励を飛ばしている本部長のクローゼットの一番奥に、まるでお花畑のように収納されている色とりどりのメンズブラを……。

 

Love & Peace!!

 

ここで一句。

「メンズブラ 男を救う 最終兵器」
少し字余り。

 


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。