episode.167 電気で動くハーレーダビッドソン

PROJECT LIVE WIRE
THE EXPERIENCE TOUR

電気で動くハーレーダビッドソンが発表された。HDJからも正式なリリースが届いた。そこには「2014年6月19日、ハーレーダビッドソン モーターカンパニー初のエレクトリックモーターサイクルとなるPROJECT LIVEWIREを発表。H-D社は、この次世代新型車の試乗イベントにユーザーを招待し、その声を今後の展開に反映します」とある。

 

今現在、販売予定はないとのアナウンスであるが、全米各地で行われる試乗会でユーザーの反応を見て商品開発にフィードバックされ、近いうちに市販されることは間違いない。それにしてもまさかハーレーから電動バイクが発表されるとは……。5月のブルスカで話題の水冷ストリート750が日本でお披露目され、今年中の販売を目指しているとHDJ代表取締役のスチュアート・ファレル氏から発表があったばかりだというのに、今月は電動ハーレーが発表された。来月は水陸両用のトライクか、もしくはバトルモードに変形するV-RODが発表されるんじゃないだろうか?

 

 

とにかく、次の100年に向けてカンパニーはノスタルジックな空冷OHV狭角45度Vツインエンジンから水冷エンジン、さらに電動バイクへと大きく舵を切ってきた。昨今の環境問題を考えれば、メーカーとしては生き残りを掛けた当然のアプローチと言える。例えば今のTOYOTAの成功はハイブリットカーの存在なくして語れないということを考えれば答えは明らか。最高出力で技術力を語るより、燃費で語る時代なのだ。

 

しかし自動車と違って趣味性の高いモーターサイクルは少し事情が違う。世の中からモーターサイクルがなくなったとしても、国が破綻するような大きな混乱は起こらないと思う。しかし自動車の場合はそうはいかないだろう。人の移動や物流をメインに担う自動車は、一部のモデルを除いて趣味性よりも効率が優先されている。もちろんモーターサイクルにも移動や物流をメインに考えられたモデルも存在する。しかし大部分のモーターサイクルは風を切る疾走感やスピード感、スリル、そしてハーレーで言うなら特有の鼓動感などが大きな魅力になっている。

 

果たしてハーレーダビッドソン製電動バイク「PROJECT LIVEWIRE」はモーターサイクル特有の走る魅力に満ち溢れたモデルなのだろうか? カンパニーが次の100年を生き抜く切り札となるか、興味は尽きない。まずは乗ってみなければ、その評価は下せない。

 

ここで一句。

「いけません 食べず嫌いと 偏見は」
少し字余り。

 


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。