episode.175 スロットルステー

Bキャブの泣き所、
スロットルアームについて

前々回更新の「episode.173 月読み段階」で復活の道を歩むパンヘッドの現状を整理したわけだが、ひとつ大事なことを忘れていた。Bキャブのスロットルケーブルの問題があった。Bキャブユーザーの方なら説明の必要はないだろうが、ケーブルの取り回しにこだわるならBキャブはかなりやっかいなキャブレターと言える。

Bキャブはスロットルアームがエンジンフロントバンク側に設置されていて、エアクリーナー側からケーブルを差し込みコントロールする仕組みとなっている。つまりスロットルケーブルはハンドルの右からエンジンフロントバンクの前を通ってキャブレターに差し込まれることになる。それを嫌ってキャブレターを回り込むようにケーブルを後ろ向きに配し、そのままメインフレームの下を通すマシンも見受けられる。

 

この点をロナーセイジの中村さんに相談したところ、スロットルアームを見直して後ろ向きに引っ張れるようにステーをデザインし、そのままスロットルケーブルをメインフレームの下に取り回してハンドルのインナースロットルへ繋げることになった。それって簡単なようで、かなり複雑な構造になるんじゃないだろうか。

さらにマフラーをキャブレターにギリギリまで追い込んでいるため、ガソリンホースが差し込めないことも問題だ。そこでフロート横のガソリン吸い込み口にL字型のアダプターを製作し、ホースを逃がすことにした。こちらの作業はすでに完了している。

 

しかしスロットルステーのデザインは、そう簡単にはいかないだろう。中村さん、無理ばっかり言ってほんとうにすみません。なにせ「諦めずにすべてを手に入れる」がメインコンセプトなので……。

 

ここで一句。
「諦めず 全部入りで いただきます」
少し字余り&字足らず。

 

取材協力

ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。