episode.187 必然/序 「たまたま手にしたホットバイクがすべてのはじまりだった」

たまたま手にしたホットバイクが
すべてのはじまりだった。

30才までにハーレーが欲しいとただ漠然と憧れていた少年は、80年代に隆盛を極めたレーサーレプリカの洗礼を受け、高校を卒業してすぐにヤマハの4ストレーサーレプリカの中古を手に入れた。そのあと何台かヤマハを乗り継いだあと、上京をきっかけに一度オートバイから遠ざかっていたが、ふとしたことでヤマハの単気筒に魅せられ購入を決意。初のキックスタートに高揚したその車両が、新車で買ったはじめてのオートバイだった。

 

 

カスタムにのめり込んだのもこの単気筒が最初だった。バッテリーを取り払い、アルミタンクを載せてクリップオンハンドルに換えて前後のフェンダーもアルミ製に交換し、クロムウェルのヘルメットにハルシオンのゴーグルを付けて夜な夜な走り回っていた。

 

数年後、転職を機にすべてを清算し、しばらくのんびりして今後のことをじっくり考えようと思っていた矢先、たまたま本屋で手にしたホットバイクを見てハーレー熱が再燃。それまでホットバイクのタイトルくらいは知っていたが、手にとって見たことはなくハーレーの専門誌だとは知らなかった。カラフルな装丁に年代モノのモノクロ写真が印象的なバイク雑誌というくらいの印象しかなかった。そのちょっとした記念碑的なホットバイクは、今から16年前の1998年秋に発売された37号だった。そこに掲載されていたハーレーダビッドソンのカスタムに目が釘付けになった。EVOソフテイルをベースに製作されたとても美しいカスタムマシンだった。こんなハーレー見たことない。オートバイを美しいと思ったのはこれがはじめてだった。ハーレーのカスタムはケタ違いだ。

 

 

──ハーレーに乗りたい。

 

気が付けば30才まであと3年。やっぱりハーレーが欲しい。

ここで一句。
「この出会い すべてが必然 さあ進め!」
少し字余り。

 

取材協力
ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。