episode.189 必然/急 「人生は分かれ道の連続であり、ゆえに可能性に満ち満ちている」

人生は分かれ道の連続であり、
ゆえに可能性に満ち満ちている

旧車に対する憧れは強かったが、果たして自分に扱い切れるものなのかという不安が勝り、信頼性の高いエボリューションをベースに製作してもらおうと考えていた。もちろん予算の問題もあった。カスタム代金は車を売り払い、さらになけなしの貯金を切り崩してなんとか工面するつもりでいた。しかし店主の「自分の気持ちに正直になって本当に欲しいものを選ぶべきです。メカに不安があるなら全力でサポートしますから……。予算のことも相談して下さい。その予算内で理想のカタチに近づけるよう努力します」という言葉に後押しされ、パンヘッドをベースに製作していただくことを決めた。

 

──本当に欲しい物を手に入れる。この言葉が心に響いた。

 

 

はじめて手にしたホットバイク37号以来、毎号購入するようになったわけだが、98年の初冬に発売された39号に載っていたスタッフ募集の告知にたまたま目がとまった。しばらくは職に付かず、今後のことをじっくりと考えようと思っていた矢先であったが、これも何かの縁だとダメもとで応募してみたら、あっさり採用となった。募集が出た次々号の41号からは立派な編集部員として掘っ立て小屋のような編集部の床で寝袋に包まって眠る生活がはじまった。

 

こうして何かに導かれるようにハーレー業界に足を踏み入れるようになったわけだが、これも必然だったのか。あのとき本屋でホットバイクを手してなかったらその後の人生は大きく変わっていたはずだ。人生は分かれ道の連続であり、ゆえに可能性に満ち満ちている。いい選択もあれば、もちろん間違った選択もある。しかし自分で選んだ道ならば、すべてを潔く受け入れよう。

 

ここで一句。
「この出会い これも必然 さあ進め!」

 

取材協力
ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。