episode.192 訣別/離 「逆転満塁ホームラン、さぁパンヘッド復活だ」

逆転満塁ホームラン、
さぁパンヘッド復活だ

素人相手に法律のプロフェッショナルである弁護士を立て、徹底抗戦の構えを見せる加害者側に対し、パンヘッドの市場価値、そしてハーレーカスタムカルチャーのなんたるかを知らしめるための膨大な資料作成がはじまった。交通事故の損害賠償において、被害者が被った損害額は被害者自らが証明しなければならないという大原則に則り、ここは徹底的に理詰めで勝負することにした。しかし何度話し合いの場を持っても一向にことは進まず、次の手として交通事故紛争処理センターなる第三者機関に相談を持ち込み、中立の立場の弁護士に入っていただき示談の斡旋をお願いすることにした。

 

そして紛争処理センターで2ヶ月に1回ほどのペースで話し合いの場を設け、さらに1年近くの時間をかけてようやくこちら側の主張を認めてもらうことができた。修理費用はもちろんのこと、ダメもとで請求した代車費用の一部まで勝ち取ることができた。まさに完全勝利、感無量、気分爽快、元気ハツラツ、オロナミンCである。その帰りの車の中では、何度も何度もガッツポーズを繰り返し、ちょっとここでは書けないような罵声雑言をひとりでまくしたて長期のストレスを発散し、勝利の雄叫びを上げた。

 

さぁパンヘッド復活だ。フレームメインチューブが折れてしまっているのでひと言で言えば廃車状態なのだが、まずはこのフレームをなんとかしなければ。幸いにもエンジン、ミッションはノーダメージなので新しいフレームに載せ換えれば手っ取り早いのだがその選択はない。フレームを交換して別モノのバイクにするわけにはいかない。たくさんの思いが詰まったオートバイなので、なんとかフレームを修正してもらうようお願いすることにした。グニャリと曲がってしまったスプリングフォークは交換だ。外装はすべてやり直し。その前にコンセプトを明確にしなければ……。

 

ここで一句。
「プロ相手に 逆転満塁 ホームラン」

 

 

取材協力
ロナーセイジ
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電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。