episode.194 輪廻/捨 「忍び寄る三度目の悪夢」

忍び寄る
三度目の悪夢

悪夢は突然やってきた。だいたい悪夢なんてものは、なんの前触れもなしに突然やってくるものなんだろうが、それはあまりにも唐突すぎた。不意を突かれたといった方がより正確かもしれない。

 

──交通事故、またしても交通事故である。2012年3月8日、自宅からパンヘッドに乗って取材先へと向かう途中、優先道路の青信号を直進していたこちらに対し、突如側道から出てきたミニバンが進路を塞ぐ状態となり、避けきれずに追突。エンジンもまだ暖まらない自宅からわずか数キロでの出来事だった。肋骨を骨折したものの、その他に大きなケガはなく入院することはなかったが、再びパンヘッドは茨城県のショップに預けることになった。幸いにもエンジン、フレームにダメージはなく、レバー類やステップ、マフラーなどの損傷とフューエルタンクに小さなキズが入った程度で、これなら復活も早いはずだと安心していたのだが、またしても一筋縄ではいかない深刻な状態に陥ってしまった。

 

修理費用に関しては相手側からすんなりと了承を得られたが、今回のケースでは肝心の過失割合について真っ向から意見が対立することになった。相手側の主張はこちらの前方不注意でパンヘッドがミニバンの後方から追突したという見解でこちらが加害者、自分は被害者だと言い張り一歩も譲る気配はない。

 

それから1年近くのドロ沼のやりとりを経て、再び交通事故紛争処理センターへと相談を持込み、裁判の一歩手前まで話し合いはこじれにこじれ、ようやくこちらの主張を認めさせることができた。そもそもどちらが被害者でどちらが加害者であるかは自明の理。どうしてこんな単純なことで1年以上も争わなければならなかったのか。金輪際、交通事故とはお別れさせていただきたい。もしこの先次の事故が控えているのなら、せめてスマートな方の交通事故にしていただきたいと切に願う。

 

ここで一句。
「願わくば トラブルのない 平穏な日々」
少し字余り。

 

 

取材協力
ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787
休日■火曜日


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。