episode.206 無限の可能性

ノーチラスとエンタープライズ

ホットドックの河北さんとケンズファクトリーの永井さんが参加の名乗りをあげたBMWのフラッグシップK 1600 GTLのカスタムプロジェクト「IGNITE STRAIGHT SIX」。先日開催された東京モーターサイクルショーのBMWブースでは、おふたりが作り上げたカスタムマシンの展示はもちろんのこと、河北さんと永井さんのトークショーも行われた。

それにしてもまさかこのおふたりがBMWのカスタムを手掛けることになるとは。河北さんが製作したマシン「JUGGERNAUT」は、これぞ河北啓二の真骨頂とも言うべきメカメカしさが前面に押し出された渾身の仕上がりを誇っている。フレームのディメンションには手を加えず、外装とディテイルの作り込みで唯一無二のマシンにフィニッシュ。 潜水艦のような各ゲージ類のこだわりようは、まさに病的なほど。空を飛ぶにはまだ何年か掛かりそうだけど、このまま水中走行はできるんじゃないかと思わせる高い完成度である。まさにネモ船長のノーチラス号といった仕上がりだ。

永井さんが製作したマシンは徹底的に贅肉が削ぎ落とされたチョッパーでリアフェンダーすら排除されている。ストレッチ&レイクされたフレームとオリジナルのガーターフォークが作り出す美しいシルエットはケンズならではの仕上がりと言える。さらにビレットホイールの迫力たるや! ベアメタルの外装とリアのディッシュホイールからもスタートレックのエンタープライズ号を連想させるスペーシーな仕上がりである。補助ブースターで大気圏さえ突破してしまえば、あとは金星くらいまでならかるくクルーズできそうに思えてくるから不思議だ。

この2台のカスタムをわずか3ヶ月余りで仕上げたというからこれまた驚かされる。ホットドックとケンズにはタイムマシーン的なものでもあるのだろうか……。

ここで一句。 「陸海空 時間も操る カスタムビルダー」 少し字余り。

取材協力
BMW Motorrad Japan:http://www.bmw-motorrad.jp
HOT-DOCK CUSTOM CYCLES:http://www.hot-dock.co.jp
KEN’S FACTORY:http://kens-factory.com/


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。