episode.211 玉虫色のグリーン化

このシステムが、本当にエコなのだろうか?

──自動車税のグリーン化。

国土交通省のWEBサイトによると、「地球環境を保護する観点から、排出ガス及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に対して自動車税が軽減されます。逆に、新車新規登録から一定年数を経過した環境負荷の大きい自動車は税率が重くなります」とある。

「エコカー減税」という例のアレである。反対に新車新規登録から13年を超えたガソリン車、LPG車(ハイブリッド車は除く)の自動車税額は翌年度からおおむね15%重課される。昨年までは10%の重課であったが、平成27年4月1日からおおむね15%の重課に引き上げられた。

僕の1967年型カマロの排気量は5700cc。もちろん新規登録から13年以上経っており、環境負荷も大きいので、今年からおおむね15%の重課に引き上げられ、自動車税はついに10万円を超えた。この「おおむね」という曖昧な表現が気に入らないと言えば気に入らないのだが、話しの根本はそんなことではない。

環境負荷の大きな古いクルマはさっさと捨てて、新しくて効率のいい小さなクルマに乗り換えなさいと御上は言っているわけだ。この時期になると毎年話している気もするが、古いクルマを大事に乗り続けることは十分にエコだと思う。乗り換えられたクルマは大きなエネルギーを必要とする廃棄処分にされたり海外に流れ、さらに酷使されることになる。地球規模で見れば状況は少しも変わっていない。この税制度には「ニッポンの二酸化炭素排出量を減らすため」という限定された条件が付帯されているわけだ。これでは地球環境に害を及ぼすやっかいなモノを、隣の家に押し付けているようなものだ。果たして本当にこのサイクルがエコなのだろうか?

ドイツでは30年以上経過したクルマには減税される「クラシックカー減税」なるものが行われている。この差はなんだ!?

ここで一句。
「エコ減税 玉虫色の グリーン化」
少し字余り。


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。