episode.220 ミミゲコビトキツネザルの恩返し

エンジンルームから聞こえる異音の原因は?

アクセルを踏み込むとエンジンとミッションの繋ぎ目あたりから「グワァラグワァラグワァラ?」と聞こえてくる好戦的な異音。しかしアクセルをパーシャル状態に戻せば異音は消えてしまう。つまりおとなしく走っている分には問題ない、と言えなくもない微妙な状態だ。しかしそれでは350ciのV8エンジンの醍醐味もなにもあったものではない。たしかにエコではあるが、これじゃ狼の皮を被った羊である。あるいはトラのふりをしたトラ猫、もしくはローランドゴリラに育てられたミミゲコビトキツネザルみたいなものだ。

それにしても相変わらずこの異音には一刻を争う緊張感のようなものはなく、もしかしたら明日には消えてしまうんじゃないかと思わせる不思議な響きがある。そこで半月ほどそのまま乗っていたんだが、もちろん異音が消えることはなかった。しかしいつまでもミミゲコビトキツネザルでいるわけにもいかず、ローランドゴリラに恩返しするため異音の原因追求に乗り出すことにした。

修理をお願いしたのは横浜市港北区にあるアメ車屋のREDLINE。僕が住む武蔵野から港北までは少し距離があるのでエンジンの状態が心配だったが、ミミゲコビトキツネザル的運転でどうにか店に辿り着くことができ、早速代表の羽生さんに異音の原因を探っていただくことにした。しかしいくらアクセルを踏み込んでも問題の異音は陰を潜め、これではただの空吹かし状態だ。ハーレーでもよくあることだが、いざ店に持って行くとトラブルは陰を潜め、あたかもそんなトラブルなど最初からなかったかのような感じになってしまうという例のアレである。そこで近所をひと周りして様子をみることにした。

すると出るわ出るわ、あの「グワァラグワァラグワァラ?」という好戦的な異音の大合唱。その後一旦店に戻り、ボンネットを開けてさらに異音を確認する羽生さん。

「排気漏れが疑われますが、少し音が大きい感じがします。エンジンのクランクケース辺りからも音が出ているような気もしますのでチェックする必要がありそうですね」

これはかなり面倒なことになりそうだ……

ここで一句。
「ダメならば ビッグブロックに 載せ替えか!?」
少し字余り。

取材協力
REDLINE AUTOMOTIVE
住所■神奈川県横浜市港北区新羽町1496-1
電話■045-545-9111
休日■水曜日
URL■http://www.redline045.com


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。