episode.221 インプラントと海鮮炒飯

エンジンスワップ? それともフルリビルドか?

横浜市港北区のアメ車屋REDLINEにカマロを持ち込み、異音の原因をチェック。しかしエンジン腰下の不調も疑われるため、その日はカマロを預け、じっくり原因を探っていただくことにした。

現在REDLINEでは67カマロのプロジェクトカーを製作中で、ファクトリーを見せてもらったが、なにやら凄いことになっている。フレームオフから製作中のカマロにはZZ4エンジンが積み込まれ、ボンネットの中で眩いばかりに光り輝いている。外装から内装まで徹底的に手が入ったまさしく新車とも言える車両である。同じ67でも僕のカマロとは別次元のマシンだ。

しかしエンジンにダメージがあるようなら、これはかなり厄介な問題だ。僕のカマロは何度もエンジンがスワップされており、現在はセンターボルトの350スモールブロックが載せられている。オリジナルエンジンでもないわけで、致命的なダメージがあるようならスワップするのが手っ取り早い。それにしても重整備であることに間違いない。どうせならビッグブロック? そうなるとブレーキにも手を入れる必要があるし、ミッションも心配だ。いっそのことフルコースで前途のZZ4カマロを見習ってフレームオフから仕上げるか。それにしても先立つものが。

気が付けばこのカマロに乗りはじめて10年が経つ。いろいろと不具合が出てきても仕方がないと言えば仕方がない。僕の理想は機関系はバリバリ絶好調で外装はわりとカサついているというものだ。言うなれば、笑いジワやほうれい線は深いが、親知らずを含めて白くてキレイな歯が上下16本ずつ計32本、ビシッと揃っているとか、壁に掛けられた手書きのメニューはタバコのヤニと油にまみれ、看板の電灯は一部切れかかっているカウンターだけの小さな中華料理屋が作る究極の海鮮炒飯といったような感じとでも言えばいいのだろうか。とにかく大切なのは中身ということだ。

──数日後、REDLINEの羽生さんから連絡があった。

「修理完了です。原因は排気漏れでしたね。心配していたエンジンは問題ありませんでした」

「ありがとうございます! これでセラミック治療もインプラントも究極の海鮮炒飯のレシピも打ち出し中華片手鍋も必要ないんですね。早速今週末にでも引き取りに行きます」

原因はヘダースのガスケットとリデューサーガスケットの劣化による排気漏れ。エンジンはまったく問題なし。首の皮一枚でつながったというところか。結果的にはガスケット交換だけで済んだわけだが、まるで別モノのエンジンのように感じる。とくにアイドリングが安定し静かになった。羽生さん、本当にありがとうございました。すこぶる絶好調で御座います。

ここで一句。
「排気漏れ お騒がせして 恐縮です」
少し字余り。

取材協力
REDLINE AUTOMOTIVE
住所■神奈川県横浜市港北区新羽町1496-1
電話■045-545-9111
休日■水曜日
URL■http://www.redline045.com


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。