episode.232 ラングリッツの切り札

ラングリッツ・レザーズ創明期の逸品

ラングリッツ・レザーズのプロダクションマネージャー、ジョン・ウェバーの来日にあわせてラングリッツ東京で展示会が行われた。そこで展示されたデスズ・ヘッド・キャスケードは、他モデルとは一線を画す、極めてレーシーな佇まいが際立つ特徴的なモデルだ。

ラングリッツ・ジャパンの岡本さんによると、戦後まもない1945年、ロスが友人のレッド・ライスに造ったとても興味深いキャスケードのプロトタイプと言えるモデルだそう。レッド・ライスは地元ポートランドの有名レーサーで、デス・ヘッド・ダービーで優勝したときに着ていたことがジャケットの名前の由来となっている。

このモデルは1945年に数着造られたデスズ・ヘッド・キャスケードの中でも最も個性的なディティールを持った1着と言える。右前身頃に取り付けられた大きなDポケットが大きな特徴だ。バックは、1930年代のスポーツジャケットの名残を残すダブル・ポインテッド・ヨークになっており、センターにボックス・プリーツが取り付けられている。デスズ・ヘッド・キャスケードは、コロンビアやキャスケードのスタンダードモデルが誕生する1947年の創業以前に造られており、正にラングリッツ・レザーズの創明期に造られたモデルである。

現在、型紙がなく、フルカスタムオーダーで1着づつ造られていた憧れのデスズ・ヘッド・キャスケードがイージーオーダーで注文できるようラングリッツ・ジャパンで準備中とのこと。表革はしなやかなゴートレザー。一生モノのレザージャケットとなること間違いなし。

ここで一句。
「特別な ドクロを冠した キャスケード」
少し字余り。

取材協力
ラングリッツ・ジャパン
URL■http://www.langlitzjapan.com


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。