episode.237 妄想と五郎丸ポーズ

横浜赤レンガ倉庫での夢のような2日間

怒濤の追い込みで11.03のクールブレイカープレミアムへの出展を果たした我が愛機。前日の搬入日から会場に入り、静止画と動画の撮影を行ったわけだが、本当に幸せな2日間だった。

COOL-BREAKER16th PREMIUM SHOW

例えるなら、憧れのアーティストのコンサートを最前列のド真ん中で愉しんだ感じとでも言えばいいのだろうか。あるいは前世で離ればなれになってしまった運命のひとに再び巡り会えたような、もしくはラグビー日本代表の五郎丸選手のあの五郎丸ポーズを目の前で披露してもらったような幸せな時間を過ごすことができた。気がつけば、僕のパンヘッドばかり撮影していたような気がする。

1985年に製作された佐藤由紀夫さんのタイタンに、同じく85年に河北さんが手掛けたローライダー、1994年の第2回ハーベストタイムでキングオブカスタムを獲得した木村さんのパンヘッド、さらにチカラさんのAMD優勝マシン、昨年のホットロッドショーでナンバー1に輝いた黒須さんのパンヘッドなどが展示されている会場に、同じく僕のパンヘッドが並んでいる光景は筆舌に尽くしがたいものだった。嬉しいとか誇らしいとかそんな思いを超えた、もっともっと別次元の感情がこみ上がってきた。日本のハーレーカスタム30年の集大成というコンセプトで開催されたクールブレイカープレミアム。そのコンセプトに嘘偽りのない本当に凄いカスタムショーだった。

1999年の第2回クールブレイカーでお披露目となった初代パンヘッドカスタムから、事故を乗り越えて2007年の第10回クールブレイカーにバージョン2.0のパンヘッドを出展し、そして再びの事故を乗り越えてクールブレイカー第16回目となる今回のプレミアムショーにバージョン2.5のパンヘッドを出展することができた。事故が多いことが気になると言えば気になるが、それはさておき今回のクールブレイカープレミアムでも3回クールブレイカーに出展を果たした車両は僕のパンヘッドだけのはず。回数だけで言えば、僕が一等賞か……。

河北さんをはじめ、実行委員会のみなさん、お疲れさまでした。ごくごく個人的なことを言わせてもらえるのなら、もしかしたら僕のためにこのショーを開催していただいたのではないかという、そんなあられもない妄想に見舞われた2日間でした。クールブレイカープレミアムがあったからこそ、パンヘッドが完成したわけですからね。本当にありがとうございました。

ここで一句。
「走るのか? 走れるのか? 年内に?」
少し字余り。

取材協力
COOL BREAKER COMMISSION
URL■http://www.cool-breaker.jp


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。