episode.238 サイコキネシス

Bキャブの泣き所を見事に克服

懸案事項だったBキャブのスロットルステーのデザイン。個人的にはBキャブの泣き所だと思っているスロットルケーブルの取り回しを見事に克服するスロットルステーが完成した。

Bキャブ本来のスロットルケーブルはキャブレターの吸入口方向から引くようになっているので、普通はスロットルケーブルがエンジンフロントバンクの前を通ってハンドルバーのスロットルへと取り回されることになる。フューエルタンク下にスロットルケーブルを隠したいなら、吸入口方向からキャブレターの下を回り込んでエンジンリアバンク側にスロットルケーブルを取り回してタンク下に持っていくしかない。

ケーブル類の取り回しはカスタムの完成度を大きく左右する。できることならスロットルケーブルなどというヤボなものは取っ払いたいところであるが、電子制御スロットルか、あるいはサイコキネシス(念動力)でも使わない限りそれはできない。

そこでロナーセイジの中村さんにBキャブ専用の電子制御スロットルのシステム構築か、サイコキネシス(念動力)修得の相談を持ちかけたところ、だったらスロットルステーを作り直してケーブルをマニホールド側へ引けるようにすればシンプルにフューエルタンク下にケーブルを取り回すことができるので、スロットルステーを作ろうということになった。個人的にはサイコキネシス(念動力)の修得に興味がなかったわけでもないが、そう簡単に超能力が身に付くものでもないだろうと考えなおし、スロットルステーの製作に賛同することにした。

そして出来上がったのが、ブラスを使ったリール型のスロットルステーである。アイドル調整スクリューと指でスロットルバルブを動かせるようステーにローレットが刻まれている。ハンドルのスロットルでエンジンを煽るんじゃなく、スロットルステーでクイックイッとエンジンを煽るってなんか素敵。そしてこのデザイン、完璧すぎ。サイコキネシス(念動力)よりも、こっちの勝ち。圧勝だ。

ここで一句。
「素敵やん スロットルステーで クイックイッ」
少し字余り。

取材協力
ロナーセイジ
住所■茨城県小美玉市大笹470-12
電話■0299-48-3787


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。