episode.248 ローライダーSの逆襲、あるいは膝上5センチの攻防

最強エンジンを擁したカンパニーからの刺客

2016年1月28日、電撃的にデビューを果たしたローライダーS。2016年モデルでラインナップに加わったSシリーズのニューモデルである。このSシリーズにはソフテイルファミリーのソフテイルスリムSとファットボーイSがラインナップされていたが、満を持してダイナファミリーからローライダーをベースにしたこのローライダーSが登場したというわけだ。

Sシリーズ最大の特徴はCVOにのみ搭載されているハーレー最強となる排気量1801ccのスクリーミンイーグルツインカム110エンジンが搭載されていることである。絢爛豪華なCVOとは対照的にSシリーズはソリッドなシャシー&エクステリアにこのモンスターエンジンが積み込まれている。つまり走りに特化したマシンと言うことができる。そんなSシリーズに走行性能がウリのダイナモデルが存在しなかったこと自体がおかしいと言えばおかしな話であった。

例えるならトンコツラーメンがウリのラーメン屋で店主にミソラーメンをススメられるような感じとでも言えばいいのだろうか? あるいは膝上20センチのミニスカートをヒップハングにして膝上15センチくらいで履くようなものだ。ここであえて声を大にして言わせていただきたい。「そこの5センチは大事だろ!」と。

そんなミニスカートが、もといローライダーSがデビューしたわけだが、これがまたスタイリッシュなのだ。イメージソースは1977年式のXLCR。どうしてビッグツインのローライダーにショベルスポーツのカフェレーサーであるXLCRのテイストを合わせようと考えたのかは置いておいて、とにかく格好良いからよしとしよう。

ブラックアウトされたツインカム110エンジン、フューエルタンクに配されたゴールドのバー&シールド、ソロシートのフォルムも文句なし。ただひとつ残念なのはハンドルバーの形状である。オリジナルのFXSローライダーを思わせるドラッグバーなのだが、欲を言えばバーエンドをあと1インチ詰めて、さらにベント角についてももう少し絞り込んで欲しいところだ。

そしてこのローライダーSの凄いところはベースモデルのローライダーが車両重量311キロなのに対し、ローライダーSは293キロと18キロも軽いという点だ。心臓部はハーレー最強のツインカム110、しかもシャシーは軽量化が計られているとなれば、そのパフォーマンスは推して知るべし、である。しかもローライダーSの229万円という価格はローライダーのツートーンモデルと比べて、わずか13万円高という価格である。

──僕の物欲をグラグラと揺さぶるローライダーS。
妄想では……すでにカスタムがはじまっております。

ここで一句。
「凝りもせず 妄想カスタム ばく進中」
少し字余り。


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。