episode.249 右斜め上後方からの誘惑

バイクが最も魅力的に見える角度を模索する

バイクのスタイリングを撮影するとき、どの方向から撮るのが最適なのか頭を悩ませることがある。ハーレーの場合、通常はキャブレターサイドが表、プライマリーサイドが裏と言われているわけだが、バイクによってはプライマリーサイドからのスタリングの方が美しく、そんなときは裏から撮影することもある。

表裏、どちらから撮るのかも問題だが、どの角度から狙うのかということも考えなければならない。真横からか斜め前からか、それとも斜め後ろから狙うのか、さらに上からか下から撮るのかという感じで考えると選択肢は非常に多い。例えば虫歯ポーズで小顔に見せるとか、上目遣いで可愛く見せるなどという小細工は一切なし。そのバイクが最も魅力的に見える角度を模索するわけだ。

──右斜め上後方から。

これが僕のパンヘッドが最も美しく見える角度だと考えている。ティアドロップ型のフューエルタンクを起点にシートレール、オイルタンク、そしてリアフェンダーへと続く流れるようなラインが際立つこの角度からの眺め。自画自賛で大変申し訳ありませんが、美しいにもほどがある。なんだったらこのパンヘッドの名前を「右斜め上後方から」にしてもいいくらいだと思っている。ただ「俺の右斜め上後方から」とか「右斜め上後方からの税金」とか「右斜め上後方からを左斜め下前方から撮影する」などという表現は、いろいろな誤解を招きそうなのでやめておいた方が無難だろう。

ところで配線、早く終わらないかな。

ここで一句。
「右斜め上 やや後方が おすすめです」
少し字余り。


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。