EPISODE.254 ツナガリ
前回更新のEPISODE.253 FREEDOMでハーレーの魅力について僕なりの考えを書かせていただいたが、とても大事なことを忘れていた。ハーレーの魅力すべてをひっくるめて「格好いい」からという結論に落ち着いたわけだが、もっともっと大切なことがあった。
二十代後半で憧れだったハーレーを手に入れ、それがキッカケで雑誌ホットバイクジャパンの編集部員になり、このHBJ.comを立ち上げて、あれから20年近くの時が過ぎていった。雑誌編集という仕事の特性上、時間の概念はむちゃくちゃだし、その上休みは不定期、さらにまとまった休みなんてなかなか取ることができない生活が続いていた。ウェブのHBJ.comを担当するようになってからは比較的人間らしい生活ができるようになったが、毎日が小さな締め切りの連続でその忙しさは相変わらずのものだ。
体力的にかなりきついが、個人的にハーレーを趣味にしているということを考えれば、それらを取り巻くあらゆるものが仕事の対象となっているため仕事と遊びの境界線がとても曖昧で、働いているというよりも、幸せなことに遊んでいるという感覚の方が強いことも事実。
ハーレーを仕事と趣味にしている僕の生活の中心は、間違いなくハーレーダビッドソンというオートバイだ。さらにハーレーが縁で繋がってきた人間関係を含めると、この20年間はハーレーを中心に僕の人生は回ってきたとさえ言える。ロナーセイジというカスタムショップに出会ったのも、個人的に仲良くさせてもらっているビルダーやカスタムペインター、ショップの方々に出会ったのもすべてハーレーがキッカケだった。そのツナガリは僕のかけがえのない財産であり、宝モノである。
僕にとってのハーレー最大の魅力はそんなツナガリだ。
ここで一句。
「ハーレーは ヒトをツナグ 接着剤」
少し字足らず&字余り。
ホットバイクジャパン.com編集部
成田恒一 Kouichi Narita
京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。