EPISODE.259.1.4 あとがきのようなもの/真

大切に乗ろう、大事にしよう、思いがたくさん詰まったオートバイだから

1000の主張の「あとがきのようなもの」として序破急の構成に則って3回で終わらせるつもりが、病院の件でついついエキサイトして書きすぎてしまいどうにも収まりがつかなくなり、今回で4回目の掲載となってしまいました。もうしばらくお付き合いください。

その後、肉離れの治療のため食生活を見直して肥満には細心の注意を払いつつ、週1回のペースで病院に通って3週間もすれば普通に歩けるようになってきた。病院での不可解なエピソードはたくさんあるのだが、ここは心を鬼にして割愛させていただきたい。

昨年の11月上旬にキックのギア抜けで右ふくらはぎの肉離れを起こし、その3週間後の12月頭に再びの肉離れ。年末はパンヘッドと過ごせるぞと息巻いていたのだが、あえなく夢破れてしまった。最低でも2ヶ月、ふくらはぎの状態によっては3ヶ月かけてでも完治させなければならない。もう3度目の肉離れは絶対にない。

1ヶ月ほどたったある日、病院で先生から「もう治療の必要はないですね、終了にしましょう。でもあとしばらくは無理をしないようにしてください」と言っていただくことができた。治療というよりも、ただ湿布をもらいに行っていただけなのだが、とにかく終了は終了だ。しかし完治という状態ではなく、ふくらはぎの張りのようなものが残っており、まだまだ焦りは禁物。ここはじっくりと腰を据えて完治を目指すべきだ。毎日の日課としてゆっくりとストレッチを行い、湯船で温めつつマッサージで筋肉をほぐすというそんな日が続いた。

パンヘッドに乗りたいという欲求をねじ伏せ、ふくらはぎの回復を待つこと3ヶ月弱。もういいだろう。もう大丈夫だろう。ただふくらはぎの張りは未だに残っており、完治したのかどうか正直言ってわからないのだが、もうこれ以上の変化は見られないだろう。全力でキックを踏むことに恐怖心がないと言えば嘘になるが、試すタイミングがやってきたという確信はある。

結果から先に言わせてもらうと、まったく問題なくキックを踏むことができた。この前のようにキック後のふくらはぎの違和感もなし。ロナーセイジの周りを1時間ほど走ったあと、水戸から自宅までの道程約100キロを自走で帰ってきた。ようやく納車完了だ。季節は春、バイクで走るには最高の季節がやってきた。キックのギア抜けは、あの日以来ただの一度もない。虫の知らせ、というやつだったのか? 考えたって仕方ない。たった4ヶ月乗れなかっただけじゃないか。

大切に乗ろう。大事にしよう。そしてキックスタートと肥満には気をつけよう。かけがえのないパンヘッドに乗り続けるために。思いがたくさん詰まったオートバイだから。

──さぁどこへ行こうか。

ここで一句。
「人生を 色鮮やかに 補完せよ」


ホットバイクジャパン.com編集部

成田恒一 Kouichi Narita

京都生まれの京都育ち、生粋の京都人という妙なプライドがチャームポイント。HBJ編集部員になり13年目(途中ブランクあり)にしてHBJ.comを立ち上げる。東京に来て25年以上たつも、未だ京都弁が抜けない。趣味は物欲。趣味を超えてその物欲で生きていると言えなくもない、もはやライフワーク。ちなみに特技も物欲である。そして2005年、勢い余って67年式カマロを購入。目下のターゲットはD5。