episode.39 Singing In The Rain

雨が待ち遠しくなる
ド迫力の改造傘

ある日、トランプの長岡さんから大きな箱で荷物が届いた。もとい、一週間ほどその箱に気付かずに放置していたので、「届いていた」という方が正確かもしれない。近々にパーツ撮影の予定はないし、そもそも長岡さんに荷物の手配をお願いしたわけでもない。

 

はて? マフラーでも入っているのかと思われるほどの大きな箱だったが、その大きさに似つかわしくないほど妙に軽い。とにかく開けてみよう。送り状の宛先には、ちゃんと僕の名前が書いてあるわけだし。

 

早速中身を確認すると出て来ました、例のブツが……。そう、以前に長岡さんがエッセイで紹介されたOMNIFICの傘だった。鋳物のごっつい柄が取り付けられたそのビニール傘に「プレゼント」と書かれたメモ書きが貼ってある。なるほど! たしかついこの間、電話でこの傘の話しで盛り上がった記憶がある。

 

送ってくれたなら連絡ぐらい下さいよ! と思い、長岡さんにお礼の電話をしてみたら「送ったことを忘れてました……」だって。もちろん大事に使わせて頂いてます。もう雨降るのが、持ち遠しい持ち遠しい。どこにでもあるビニール傘に、思いっきり贅沢な鋳物のごっつい柄が付いているという、このとんでもないミスマッチ。完全に僕のツボ。一生手放せないと本気で思った人生初の改造傘です。

どうです、この迫力。こんなイカつい傘、過去に見たことありません。大人の洒落が分かる人には、かなりツボのはず。このとんでもない発想、つまり無駄が面白い。

どうです、この迫力。こんなイカつい傘、過去に見たことありません。大人の洒落が分かる人には、かなりツボのはず。このとんでもない発想、つまり無駄が面白い。