episode 66 ガールズハーレー

あの娘のオートバイ。
ハーレーダビッドソンを愛する女性のストーリー

──オートバイは楽じゃない。

夏の太陽は容赦なく肌を焦がし、冬は凍えるように身を震わせ、雨が降ればずぶ濡れになる。

 

しかし彼女は知っている。

ハーレーダビッドソンというオートバイがもたらしてくれる嘘偽りのない喜びを。

 

モノクロームの日常から飛び出し、極彩色の世界へと運んでくれるハーレーダビッドソン。

 

そのストーリーは色鮮やかであり、深く澄み渡っている。

 

今から6年前の2006年、雑誌HOTBIKE japan編集部で製作した女性のためのハーレー専門誌 “GIRLS HARLEY” をご存知だろうか? “ピュアでタフ、ハーレーを愛するすべての女性へ” というコンセプトのもと創刊した、女性をターゲットに絞ったハーレー専門誌である。残念ながらNo.002は発行に至らなかったが、 たしか創刊号の売れ行きは悪くなかった。ちなみに冒頭のテキストは、この雑誌GIRLS HARLEYのコンセプトのようなものであり、女性ハーレー乗りに向けたメーセッジでもある。そんなGIRLS HARLEYの名前を受け継いだのが、HBJ.comのインタビュー企画、GIRLS HARLEYというわけだ。

 

 

この企画では過去9名の女性ハーレー乗りに登場いただいた。目をキラキラと輝かせながらハーレーの魅力を全力で語る彼女たちを見ていると、日々溜まった心の垢のようなものが綺麗に洗い流されていく、そんな感覚になる。ハーレーダビッドソンというオートバイはつくづく不思議な乗り物だと思う。

 

こうして彼女たち9人の写真を並べてみると、まるで “劇場版仮面ライダー/歴代ライダー大集合!” のような夢の競演である。子供たちなら、まさに失神寸前だ。

 

 

──風を切って走り去るオートバイに目がとまる。ハーレーダビッドソン。か細い肩のラインにヘルメットからなびく長い髪。もちろん乗り手は女性。カッコいいなぁ……、心からそう思う。十数年前なら、こんな光景を見かけることはまずなかった。街中でハーレーを見ることすら少なかったわけだから。それが今や、初めてのオートバイがハーレーという女性もめずらしくない。免許を取る前にディーラーで新車を契約した、という話もよく聞く。男性よりも女性は決断が早い。これもよく耳にする話だ。

 

すべてのスタートはハーレーに乗りたい、走りたいという真っ直ぐな気持ち。ヴィンテージモデルを乗りこなしている女性はカッコいいし、すごいと思う。でも新車のツインカムの魅力が、それに劣るとは思わない。トラブルとは無縁の頼もしいモーターは、乗り手をどこまでも運んでくれる。あなたが選んだハーレーが、あなたにとって最高のハーレーダビッドソンなんだと思う。

 

 

ハーレーの魅力って何だろう。カタチ? サウンド? 乗り味? ブランド? 数えあげればキリがない。でも魅力は考えるものじゃなく、ましてや人に教えてもらうものじゃない。あなた自身が感じるもの。答えはひとつじゃない。あなたの心にきっと答えはある。

 

ハーレーに乗ることが、特別なわけでもなんでもない。大切なのは、ありのままの自分でいられること。

 

──自分らしく、ハーレーダビッドソン。

 

ここで一句。

 

「ピュアでタフ 歴代ライダー 大集合」

 

少し字余り。