episode 76 自動車税のグリーン化

「古いクルマはさっさと捨てて、
電気自動車に乗り換えなさい」という国家的暗示

年に一度の “赤紙” とも言えるカマロの自動車税の納付書が送られてきた。毎年のことではあるが、この金額には驚かされる。

 

──納付金額、9万6800円。ほぼ10万円である。

 

カマロの排気量は350ci、つまり5.7L。2Lのペットボトルほぼ3本分の排気量である。そんなデカいエンジンの車に乗っているんだから仕方ないと言われれば、返す言葉もない。

“自動車税のグリーン化”

 

などという美しい名目のもと、環境に優しい低公害車は税金が優遇され、環境への負担が大きい自動車、つまり新規登録から13年を超えた自動車は、翌年度から税額がおおむね10%重税されることになる。ネットで検索してみると以下のような文言が……。

 

「地球環境を保護する観点から、排出ガス及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に対して自動車税が軽減されます。逆に、新車新規登録から一定年数を経過した環境負荷の大きい自動車は税率が重くなります。これを “自動車税制のグリーン化” といいます」

 

さらに “エコカー補助金” なるものが実施されているのは皆様ご存知の通り。

 

つまり御上は公に「古いクルマは捨てなさい」と言っているわけだ。確かに環境問題は深刻だが、新しいクルマを作るために鉄を燃やし二酸化炭素をどれだけ排出してるんだって話し。しかも古いクルマはどんどん海外の途上国に流れて行き、その国で酷使されることになる。地球規模で見れば状況はあまり変わらない。

古いクルマを大事に乗ることだって十分にエコロジーだと思う。でも僕は年間10万円の税金で堂々と好きなクルマに乗れるのなら、まだ幸せだと考えるようにしている。この先10年、20年後の世界では、古いクルマはもう車検が取れなくなっているかもしれない。ガソリンが枯渇して……などという最悪の状況も考えられなくもない。

 

ここで一句。
「10万円 タバコを止めて 絞り出す」
少し字余り。