episode 79 D800 Debut!

例えるなら160km越えの豪速球を投げる投手が
七色の変化球を投げ分けるようなもの

──衝撃、36.3メガピクセル。

 

このキャッチコピーをご存知だろうか? そう、昨今話題となっているNikonのデジタル一眼レフカメラD800のキャッチコピーである。確かに衝撃だ、3630万画素とは……。

 

2012年3月22日に発売されたD800は、あまりにも人気が高く現在も品薄状態が続いている。1ヶ月から2ヶ月待ちは当たり前、オークションではプレミア価格となっている。現在、僕の愛機はRICOHのGXR。某国産二輪メーカーのスーパースポーツのような名前のカメラであるが、性能はその名に恥じないものだ。GXRについては以前のepisode 35でも触れたが、独創的なユニット交換式のレンズシステムにより、鳥肌モノの描写性能を発揮する。マグネシウム合金製ボディというところもとても気に入っている。僕が使っている28mmのカメラユニットの画素数は1230万画素。D800に比べれば約1/3の画素数であるが、僕には必要充分なクオリティーだと思っている。事実、マーケットの評価もとても高い。D800の3630万画素という数値はまさにモンスター級であり、中判カメラに匹敵する画素数だ。

 

フィルム時代に少しだけカメラをカジったことのある僕としては、デジタル一眼レフで欲しいと思えるカメラ、つまり物欲を刺激されるカメラに今まで出逢うことはなかった。一眼レフではないが、唯一GXRだけは例外であり、その機能とフォルムに惚れ込んで愛用している。最初はD800の3630万画素という数値は完全なオーバークオリティーであり、僕には縁のないカメラだと思っていた。しかし調べれば調べるほど、画素数だけではないその機能的な魅力に取り憑かれることになった。ここでD800の魅力について数え上げればキリがないので割愛させていただくが、まさに寝ても覚めてもD800という状態が何週間も続いた。ここまで物欲を刺激されたのは、ほんとうに久しぶりのことだった。

 

 

そして今、僕の手元には恋い焦がれたD800がある。このモンスターにより、GXRの魅力が損なわれたかと言えば、それは違う。GXRはコンパクトで機動性に優れるいいカメラだと再認識したくらいで、その想いはこれからも変わることはないだろう。今後は日本刀でいうところの本差と脇差のような二刀流で取材に挑もうと思う。それにしても “恐るべしD800″ である。

 

 

ここで一句。
「D800 規格外の 凄いヤツ」
少し字余り&字足らず。